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最愛の娘は、妻の“不倫”でできた子だった。全てを知った夫が「妻に与えた“最大の罰”」は|ドラマ『わたしの宝物』

「悪い母親」という重いキーワード

 最終的には宏樹と美羽の関係が完全に終わってしまうわけではないことを示唆しつつ、冬月が去っていくような気がしないでもないが、それでも美羽は一生、十字架を背負っていくしかないのだろう。そして宏樹も苦しみから逃れることはできないのかもしれない。  母にすべてを打ち明けたとき、美羽は「私は悪い母親なの」と言った。そして母もまた、「私も悪い母親よ、気づいてあげられなかった」と悔いる。「悪い母親」というキーワードは重い。何がいい母親で、何が悪い母親なのかは、子どもの側が決める問題ではないのだろうか。あえて言うなら美羽は「悪い女」であって、「悪い母親」ではない。そういう「ひっかかり」を作りながらも、このドラマはどこへ向かっていくのだろうか。 【Amazonで好評発売中!】⇒ノベライズ版『わたしの宝物(上)』の詳細はこちら 【予約受付中】⇒ノベライズ版『わたしの宝物(下)』の詳細はこちら <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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