美羽は余命いくばくもない母親に請われて、つい本当のことを話してしまう。栞は宏樹の子ではないと。そしてある日、病室に宏樹が栞を連れてやってくる。美羽の母が本当のことを知っているとは気づかないままに。
美羽の母は亡くなり、便宜上、美羽は宏樹とともに自宅に戻る。
栞を抱いて寝室で嗚咽する美羽の声を聞いて宏樹の顔が苦痛に歪む。このままだとむしろ、自分は再び美羽を傷つけるだけだ。それどころか栞まで傷つけてしまう恐怖感に襲われる。

宏樹はひょんなことから、美羽の相手が冬月(深澤辰哉)だと気づく。その冬月とは仕事で関係があり、つい先日、冬月の優しさに触れて思わずワンオペの子育てがきついことを愚痴ったばかりだった。一方、冬月を愛するがゆえに嘘をついて彼の人生を変えてしまった莉紗(さとうほなみ)もまた、冬月の相手が美羽だと気づく。
すべてを知っている真琴を含め、この5人の関係がどうなっていくのかが今後の見どころになりそうだ。
それにしても、相変わらず田中圭恐るべし、である。眉の動かし方、話の間のとり方、目の些細な動きでこれ以上ないくらい豊かな感情表現をするから、彼の表情から片時も目が離せない。美羽と冬月の心の動きは読めないままだが、
宏樹だけが今の段階では心の内をさらけ出している。

一方の冬月は、かなりの鈍感力である。栞が自分の子かもしれないという可能性をまったく疑っていない。最後に美羽に会ったとき、「私たち夫婦の問題だから、冬月には関係ない」と言われてしまったから、出る幕はないと感じているのだろうが、関係ないと言われれば実は関係あるのではないかと思わないだろうか。
宏樹の繊細さと、繊細に見えてある意味鈍感な冬月のありようが対照的で興味深い。
宏樹は言う。「あのとき、すべてを話してくれれば違っていたかもしれない」と。美羽に栞の父親が誰かを尋ねたときのことだ。「美羽は相手をかばった」と宏樹は受け取った。それについてもなんら言葉を発しない美羽。何かいえば言い訳になる、それは潔くないという判断なのだろうが、言い訳ではなく説明はするべきだった。
宏樹の決断に従うつもりだと真琴に語った美羽だが、
夫が出した結論は「離婚しよう」だった。美羽はそれを受け入れるのだろうか。