NHK朝ドラの「伝説的カップル」が“6年ぶりの再会”。ふたりの姿に「涙がこぼれてしまう」ワケ
NHK朝ドラの「伝説的カップル」がダブル主演を務める映画、『はたらく細胞』が盛り上がりを見せています。
12月13日の公開開始から、3日間で観客動員61万2000人、興行収入8億4500万円を記録(12月13日~15日・興行通信社調べ)し、動員・興行収入共に初登場第1位。筆者も初日に劇場へ足を運びましたが、大人から子どもまで楽しめるストーリー、アクションに、豪華キャストとあってか、幅広い年齢層のお客さんでにぎわっていました。
本作のなかでも、アラフォー筆者の心をひときわ掴んだのは、主演の永野芽郁×佐藤健という組み合わせ! 挑戦的な展開や台詞が話題となった朝ドラ『半分、青い。』(2018年)でラブストーリーを繰り広げたふたりが、6年ぶりの再共演です。
※本記事には、『半分、青い。』に関する一部ネタバレを含みます。
映画『はたらく細胞』は、人間の体内の細胞を擬人化し、健康と命を守るために日夜活躍する様子を描くという斬新でユニークな設定が話題を呼んだ漫画『はたらく細胞』と、スピンオフ作品『はたらく細胞 BLACK』(ともに講談社刊)が原作。シリーズ累計発行部数1000万部を超える超人気作です。
ダブル主演を務める永野芽郁と佐藤健は、ともに主演としての華のある存在感と、桁外れの高い表現力を持ち合わせた役者さんです。永野は酸素を運ぶ赤血球、佐藤は細菌と戦う白血球(好中球)を演じています。赤血球と白血球は、その役割は違うものの血液を構成するいわば一心同体の細胞です。突飛な役柄ですが、まさにお互いが“かけがえのない存在”。
永野×佐藤のふたりで“かけがえのない存在”ときて思い出されるのが、冒頭でも触れた朝ドラ『半分、青い。』のふたり。同作は北川悦吏子氏の書き下ろしによるオリジナルストーリーで、永野は応募者2366人の主演オーディションでヒロインの座を射止めています。そのとき、わずか18歳。
同じ七夕の日に同じ病院で生まれた鈴愛(すずめ/永野)と律(りつ/佐藤)。運命的な幼なじみのふたりが、互いを必要としながらもすれ違ったり、求めあったりしながら、高度成長期の終わりから現代までを生き抜く物語でした。
天真爛漫というより自己中心的に感じられるヒロイン像や、偏見ともとれる強い台詞、感情移入できない展開により、#半分白目 #半分青い反省会 の反論タグも盛り上がってしまった本作。朝ドラ大好きの筆者でも離脱しそうになった部分はありました―――が、互いに惹かれ合うも素直になれず葛藤する永野×佐藤ふたりの姿はとにかく尊かった。
じらしにじらして第147話(全156話中)でようやく訪れた、添い寝からのキスシーンは今も忘れられません。切っても切れない、そんな絆をふたりは素敵に表現してくれました。
永野芽郁×佐藤健が演じる「人体の中の」“かけがえのない存在”
劇場版の監督は、『のだめカンタービレ』『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』などのヒット作を手がけた武内英樹氏。キャストは芦田愛菜、阿部サダヲ、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太、板垣李光人、加藤諒、加藤清史郎、マイカピュ、深田恭子、片岡愛之助、新納慎也、小沢真珠、Fukase(SEKAI NO OWARI)―――と、とにかく超豪華! 力の入った作品です。
6年前の伝説的、朝ドラカップルが忘れられない

『半分、青い。 完全版 ブルーレイ BOX2』 Blu-ray(NHKエンタープライズ)
1
2