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「お年寄りの性欲が怖い」介護施設で働く50代女性の嘆き。下半身をベロンと露出、個室で性行為も

 人手不足や厳しい労働環境が続く介護施設では、高齢者の「性」に関する問題も深刻化しています。性的な問題行動にどう対応するか、現場の職員たちは日々試行錯誤していますが、十分な対策がされているわけではありません。介護歴7年目の大倉夕子さん(仮名・50代)は、「性」というテーマが介護現場で独特の課題を生む現状について語ってくれました。
介護施設

写真はイメージです(以下同)

 夕子さんが介護職に就いたきっかけは、以前の職場が時代の流れにより事業縮小となり、解雇されたことでの転職でした。離職後に職業訓練を受講し、学びを生かして介護施設に就職。自宅からの距離や働きやすさの面から、ずっと同じ施設で働いています。

ボディタッチや胸を触られるのが当たり前

「私はもう慣れましたが、給料が安いことや仕事がキツいことのほかに、利用者さんたちからの性的な問題行動が多すぎて辞めていくスタッフも多いです。お年寄りになると性欲が減退すると考えている人も多いと思いますが、そういうわけでもありませんベッドにいる高齢者 夕子さんの勤める介護施設の利用者の多くは、「あっち方面も元気」なのだとか。また、「現場では男性スタッフが不足しているので、女性スタッフが入浴の介助をすることが一般的。ボディタッチや胸を触られるのが当たり前のような毎日です」と続けます。 「なかには入浴の介助中、振り向きざまに偶然を装ってキスをしようとする男性利用者さんもいます。洗えていない部分がないか尋ねると『もっと下、もっと下』と誘導したり、下半身を洗っているときに『いいよ、いいよ~!』と変な声を出したりすることも日常的です」

注意すると激昂、嫌がらせをしてくる高齢者も

 そして、「注意するとプライドが傷ついたのか、激高したり粘着質な嫌がらせをしたりする人もいて、入職したての頃は心が折れそうになりました」と話す夕子さん。夜勤のときに用事もないのに何度も呼び出されたり、卑猥な言葉を囁かれたりといったこともありました。 「はじめは驚きましたし、不快な気持ちになって仕事が手につかなくなることもあったほどです。でも先輩スタッフは軽く流し、動揺している私にも『あんなの、放っておきな』と言葉をかけてくれました。そのうち、いつの間にか慣れていったという感じです」
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男女の利用者が夜の個室で“営んで”いることも
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