――会社員時代に背伸びした自分を「あっちのけんと」だと感じたことから、現在のアーティスト名を名乗るようになったんですよね。紅白を経て、今度はこっちでもあっちでもない“そっち”側へ……という未来も見えてくるんでしょうか?
こっちのけんと:そうですね。元は素の自分を出すために、こっちのけんとと名乗りだしました。でもここまで人目に当たるとどうしても背伸びしている自分がいる。そこを精査して、引き算をして紅白に挑めたらなと思っています。
――紅白関連で確かめておきたいことがあります。2019年の紅白にお兄さんの菅田将暉さんが出場したとき、RADWINPSのバックコーラスをやっていたのは本当ですか?
こっちのけんと:本当です(笑)。あのときはアカペラの全国大会で優勝していたつながりでお声がけいただいたと思ういます。200人か300人くらいのコーラスの中のひとりでした。あの経験が僕の中では初めての歌の仕事という感覚だったので、まさか今年の紅白でアーティストとして出場することになるとは思いませんでした(笑)。
<取材・文/加賀谷健 撮影/unica>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:
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