そして、今年最も反響が大きかった配信オリジナルドラマは、Netflix『地面師たち』ではないでしょうか。

Netflixシリーズ『地面師たち』
実際に起きた巨額詐欺事件「積水ハウス地面師詐欺事件」をモチーフにした新庄耕氏の同名小説を原作に、地主になりすまして不動産売却を持ちかけては巨額の金を騙しとる詐欺師集団“地面師”を描いた作品です。
過激なシーンとともに、全7話を通して息もつかせぬハラハラ展開で、まさに一気見に最適! ダブル主演の綾野剛と豊川悦司をはじめ、小池栄子、ピエール瀧、北村一輝、山本耕史、池田エライザ、リリー・フランキーなど豪華キャストで制作されました。
ノンフィクション要素を取り込んだ社会派クライムサスペンス作品として人気のジャンル。しかしここまで話題になったのは、所有欲、金銭欲、感楽欲、出世欲、承認欲求……などなど現代的な“人間の欲”を余すところなく描き、視聴者を刺激したところではないでしょうか。
特に豊川悦司が演じた地面師グループのリーダー・ハリソン山中は、存在そのものにヒリヒリさせられます。まさに悪魔的。続編が強く望まれるその理由を、ぜひその目で確かめてほしい良作です。