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女優・足立梨花「女性の性欲」描くドラマ主演で感じた“難しさ”とは。主人公に共感するからこそ

性欲の話を“下ネタ”と思われる怖さは?

 原作はラブコメ要素も多いが、それでは本作のメインテーマである女性の性欲が軽く捉えられかねない。その辺りに不安はないのか。 足立梨花さん「女性の性欲がメインテーマですが、性行為が軸ではありません。あくまで『女性が性欲とどう向き合うのか』という部分に重点が置かれた作品と認識しています。綾が葛藤している様子、そこにどのようなことに対応していくのかを見せられれば、“下ネタ”と安易に結び付けられることはないはずです。  また、ポップなシーンとしっとりシーンを演じ分けることで、原作の笑える部分も見せつつ、女性の悩みに寄り添うことができるのかなと考えています」  ただ、そのためにも綾が“視聴者から共感される主人公”になる必要がある。俳優“足立梨花”と聞くと、他の作品で演じてきた嫌なキャラをイメージする人も珍しくないはず。足立さんは“みんなの綾”になるために「何かを参考にするのではなく、『綾としていたい』という気持ちを意識するようにしています」と回答。変に飾らずに演じることで、“綾”を表現できると語った。

女性も気軽に“性”を話せる社会になれば

 足立さんは「綾が悩んでいる背景には、やはり女性が性の悩みを話せない空気感が大きいです。下ネタやエッチな話という感じではなく、女性が性に関する話題をもっと自然に話せる社会になれば」と本作への意気込みを話す。
「マイ・ワンナイト・ルール」

©「マイ・ワンナイト・ルール」製作委員会

「『別に性の話なんてしたくない』という人もいると思いますが、それでも悩んでいる人もいるため、『こういうことで悩んでいる人もいるよ』ということが伝えられると嬉しいです」  最後に本作の見どころとして「1話ごとに綾がどのように葛藤・成長していくかに注目してほしい」と答える。 「綾が自身の感情と向き合い、時には迷いながら進んでいく姿が描かれています。このドラマを見て、『こういう考え方もあるのか』という気づきを感じてもらい、『私もこんな気持ちになったことがある』と共感や安心感を覚えてもらいたいです」 “女性の性欲”は間違いなく扱いづらい題材である。どのようにドラマで表現されているのか注目だ。 <取材・文&人物写真/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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【取材時の足立梨花さん衣裳】
ワンピース:LILLIAN CARAT
パンプス:ダイアナ(ダイアナ銀座本店)
アクセサリー:auca

スタイリスト:奈雲恵里
ヘアメイク:杉村理恵子
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