お笑いで成功を収めた後に映画監督や書籍の出版、政治やビジネスの世界に飛び込むなど他分野に進出した芸人はこれまでもたくさんいました。
しかし、くるまさんの芸風からは、誰かへの憧憬やお金儲けといった欲望が一切なく、「今自分が面白いと思ったことややりたいことをやる」という衝動に突き動かされてやっているように思えてなりません。
そこに賞レースで結果を残すなど実力も伴っているわけですから、30歳にしてすでに他の芸人が誰も真似できない領域に達していることは明白でしょう。

©M-1グランプリ事務局
「次は審査員をやりたいです」、「M-1が盛り上がらなくなってきたら、また出る」と発言したくるまさん。昨年M-1優勝後の「来年も出ます」発言もあったことから、本当に審査員をやりかねないし、また出場しかねないというワクワクを持たせてくれています。
今後も令和の時代にお笑い界の中心に立ち続けてカリスマとなっていくであろう令和ロマン、そしてくるまさんがどんなお笑いというお祭りをやってくれるのか楽しみで仕方がありません。
<文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中