――続いての五番手は、双子漫才師のダイタク。決勝初出場でラストイヤーでした。

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<初っ端の「伝家の宝刀」でお客さんを味方につけられたのは良かったですよね。ただ、ダイタクって恐らく全審査員が審査しにくい存在なんですよね。
双子漫才って審査員の誰もやったことがない漫才ですから。双子ってだけでエンタメとして成立してしまうので、センセーショナルだったり変だったりするネタをやる必要がないんです>
――確かにダイタク=上手い、キレイな漫才をするコンビのイメージがあります。
<だからこそ、これまでもM-1では評価されづらかったのかもしれませんね。それでも双子で決勝進出はダイタクが初ですし、双子漫才でトップクラスの凄い奴らという箔(はく)はついたと思いますよ>
ジョックロック、ツッコミに型があるスタイルは伸び悩み
――6番手は結成2年で初出場のジョックロックでした。今回のダークホース的存在です。

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<面白かったですね。東京ホテイソンや霜降り明星のような、ツッコミに型があるシステム漫才。でも、そのスタイルで今回の審査員の得点を伸ばすのはどうしても難しかったと思いますよ>
――確かに中川家の礼二さん、ナイツの塙さんの点数は伸び悩みましたね。
<あの二人はたぶん、システムや型にあまり興味がないのではないでしょうか。ネタのアイデアは本当に良いと思うんですけど、審査員はさらに奥のところを見ている気がするので。おそらく福本さんのツッコミがなくても笑えることが、高くなかった評価の大前提になってるんです。
でも、平場でのボケのゆうじろーさんの「面白くなります!」は素敵でしたね。見た目のとがった雰囲気とは違う、彼の人間性が出せたことは大きかったのではないかと思います>