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32歳と39歳、2人の実力派俳優の出演作に「ハズレがない」理由。金ドラ共演に、原作ファンの「期待と不安」は

強烈キャラを浮かせない匙加減と、異常に豊かな表情筋

強烈なキャラクターは作品のなかで浮きがちですが、松山はそのあたりの匙加減が絶妙。『虎に翼』では、主人公の寅子(伊藤)も、寅子と法曹界でやり合う判事・桂場(松山)もなかなかに濃い人物でした。しかし、ふたりが登場するシーンにおいて、決してその濃さが邪魔をしない。ふたりが生み出す間合いや、松山の“受け”によって、寅子の魅力がより引き立っていたようにすら感じました。また、表情筋が異常なほどに豊かな松山の“顔芸”も好き! その“顔芸”をもって、視聴者が寅子に対して抱く心の声を代弁していたのかもしれません。
何はともあれ、主演であっても、助演であっても、演じる役だけでなく、対峙する相手役すらも愛おしく感じさせる俳優力を松山はもっています。『クジャク~』で演じるのは、主人公・小麦とバディを組み、事件の真相を追う弁護士・松風義輝。理屈っぽく余計なひと言が多い“くせ者”ですが、世話焼きな一面もあるキャラクターです。松山が演じる“くせ者”は、本当にくせ者! なのに、どこかチャーミング。本作においても、愛される作品になる演技を見せてくれそうです。

“くせ者”VS“厄介者”に期待しかない

原作ファンの筆者は知っています。松山演じる“くせ者”松風と、磯村演じる“厄介者”神井。ドラマでカットされていなければ、このふたりが対峙するシーンがあることを。ここ数年“ハズさない”と注目してきた松山・磯村の共演は、もうそれだけでドラマファンの心をくすぐります! 早く観たい! 未完の、しかも大好きな漫画の実写化には思うところはありますが……松山・磯村が出演するとなれば!! 何をおいても観なくてはなりません。リアルタイムで、正座しながら観ることになるでしょう。もう期待しかないのです。 <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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