『鬼滅の刃』『天空の城ラピュタ』『キン肉マン』などの雪だるまも

『鬼滅の刃』に出てくる下弦の伍の「累」は14万いいねに到達! しかし、そのポストは誤って削除してしまったとのこと……
――10年の製作歴のなかで、会心の出来だった雪だるまはどれですか?
としにゃん:『鬼滅の刃』が流行った4~5年くらい前に下弦の伍の「累」というキャラクターを作ったのですが、これは約14万いいねにまで達しました。会心の出来でしたし、SNSの反応もいまだにこれは超えられません。
これとは別に、2018年には『天空の城ラピュタ』に出てくるロボット兵の雪だるまを作ったこともあります。『ラピュタ』で壊れたと思っていたロボットが動き出すシーンがあるのですが、その場面を再現した雪だるまは今も個人的に気に入っています。

『天空の城ラピュタ』のロボット兵が動き出す名シーンを再現!
――「今後、こういう雪だるまをつくってみたい」という構想があれば教えてください。
としにゃん:アニメ『キン肉マン』のシーズン2が始まったので、『キン肉マン』関係の雪だるまには着手しようかなと思っています。

昨年制作した『キン肉マン』のベンキマン
――2024年12月にも、『キン肉マン』のベンキマンの雪だるまをつくっていましたよね。
としにゃん:あとは、『ゴジラ』など特撮系や『ポケモン』みたいな可愛い系のキャラクターも好きなので、そういうのもつくっていこうかなと思っています。

『ポケットモンスター』のオニゴーリ
――としにゃんさんは、昔からものを作るのがお好きだったんですか?
としにゃん:物づくりは嫌いではなく、粘土細工や羊毛フェルトをやっていた時期もちょっとだけありました。
――粘土や羊毛フェルトとは違い、雪って溶けるじゃないですか? つまり、作品として永久に残せるものではない。それが美しくもあり切なくもあるのですが、としにゃんさんが雪にこだわる理由はなんでしょうか?
としにゃん:住んでいるのが雪国ですし、体を動かすのにもちょうどいいので、冬の間の趣味として雪だるまはつくっています。あと、粘土造形をやっていた頃、僕は色をつけるのが苦手だったんですね。だから、形をつくって溶けたら終わりの雪は絶好の素材です。だから、これからも冬の間は雪で楽しもうかなと思っています。
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言葉の端々からにじみ出ている「雪だるま職人」としての矜持、感じていただけましたでしょうか? つくり方は唯一無二だし、「溶けたら終わり」を良しとする潔さからは美学さえ感じます。雪は冷たいけれど、としにゃんさんの雪だるまに対する熱は熱かった!
<取材・文/寺西ジャジューカ>