Fashion

「ジャンパー」「スパッツ」はもう通じない? 知らぬ間に変わる“衣類の呼び名”、納得がいかない部分も

「ベルボトム」今はなんと呼ばれてる?

もう一つ、懐かしき用語となってしまったのは「ベルボトム」。膝下から裾にかけて広がったシルエットのパンツを指します。このパンツが日本で最初に流行り始めたのは1970年代。このほかにベルボトムやパンタロンという名前でも呼ばれていましたね。 「ベルボトム」から呼び名が変わった「フレアパンツ」以降、流行り廃りを20年単位で繰り返し、2020年代で再び流行の波に乗ることに。しかし、かつて呼んでいたベルボトムという名称までは復活しなかったようです。 ベルボトムの代わりに「フレアパンツ」と呼ばれるようになりました。細かくいうとフレアパンツとは裾広がりのパンツの総称であり、裾の広がりが大きいデザインを「ベルボトム」。裾がやや広がっているのを「ブーツカット」と区分され、フレアパンツはそれらをまとめて一括りにした呼び名として認知されています。

呼び名が簡素化されている傾向に

ファッション用語は時代とともに変わることがあります。それは、かつて流行したアイテムが廃れ、時代を経てまた再び流行に乗るタイミングで、目新しい用語として登場させることで消費者に新鮮さを与えるのが狙いだからです。 そこに加え「ネットで検索されやすくする」という近年の施策も兼ねて、かつては細分化されていた呼び名が総称的な呼び名へと統合される傾向も見られています。 いずれにしても私たちが気をつけることといえば、ふだん何気なく使っているファッション用語が気づけば若い世代には通じない、という事態を避けるぐらいでしょうか。知らなくてもいいし、昔の呼び名を使っても良いですけれど、知っているとちょっと感度の高いおしゃれな人にもなれるのでぜひ、取り入れてみてくださいね! 【他の記事を読む】⇒シリーズ「失敗しない日常オシャレ」の一覧はこちらへどうぞ <文&イラスト/角佑宇子、構成/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
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