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元キー局アナ・39歳の私が居酒屋で遭遇したイケオジの“問題発言”にギョッ「それ、全然面白くないですよ」

白髪混じりのイケオジ風男性の“問題発言”

 ありがたいことに、最近頻繁にテレビのお仕事をさせていただいている私。どこかで見たことがあるやつだと、その男性は思われたのかもしれません。  会話が途切れ途切れながら、こちらに聞こえてきます。そしておもむろにその男性は大きな声で、 「おっぱい! おっぱい!」と連呼しはじめたのでした。ちらっとこちらの反応を伺うような素振りを見せる男性。  こんなことを連呼する人がいまだにいるのかとまあ正直驚きましたが……。そのおっぱい発言の主は、少し白髪混じりのイケオジ風……ですが、とにかく品がない。もう、子どもっぽいよね。いや、最近だと子どもでもそんなこと言わないかも。  どういう意図でおっぱい発言を繰り返していたのかは本当に分かりませんが……。  聞くともなしに聞こえてくるボリュームで、上機嫌の彼は同席していた女性陣に向かって続けるのでした。 「セクハラもさ、正直嬉しいんじゃないの? 嬉しいっていう気持ちも正直あるでしょ?ぶっちゃけ?」  と。女性たちがどういう反応をしていたのか残念ながら聞こえませんでしたし、私も視線を送ることはしませんでしたので、この話がどういう形に着地したのか、今では知る由もありません。  ただ……このような発言をすればその場が盛り上がるという発想、まだまだお有りの方がこうしていらっしゃるんだな、と。  そんな現実をまざまざと目の前で見せつけられ、そして非常に勉強になったのでした。

「それ、全然面白くないですよ」

アンヌ遙香 一時期に比べて、セクハラは絶対NGという風潮が定着しつつあるものの、お酒が入ればそれは多少の「盛り上がり」であり、謎のぶっちゃけ話として済まされてしまう現状がまだまだ日本にあるということなのでしょうか。  あの、それ、全然面白くないですよ。  下ネタや悪口であれば、手っ取り早く場が盛り上がる……という時代はあったかもしれませんが、一瞬は盛り上がるかもしれませんが、結局、ああ、あんなこと言っちゃったなあと翌朝頭を抱えたり、場合によっては職場の査定に響いたりなど、何らかの形で自分に返ってくる恐ろしいリスクが実は存在します。やめとくに限る!  下ネタじゃないと盛り上がらない……とお思いでしたら……。ぜひ多くの映画をご覧になったり、本を読まれたりして、サブカル知識を身に付けられてはいかがでしょうか。  さて、気になるのは同席していた女性たち。何も言えなかったのでしょうか……。  私からのアドバイス。 「〇〇さん素敵なのに、そんな下品なことを口にするのはもったいない!! この話題終了まで5秒前~! はい終わり~!」とその話題を切り上げましょう。  言われた方は悪い気はしないでしょうし、こんな話題はイケてないんだ、ということを何らかの形で知らしめてあげる事が大切。  日本のジェンダーギャップ指数は118位。先進国ではビリですよ。それを嫌でも再確認する場面がまだまだあるんだなぁということを実感したある夜でした。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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