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伝説的“お笑いバトル”で明らかに…「テレビ関係者から期待される芸人/評価を落とした芸人」の全実名

さや香やラランドの“じゃない方”芸人が輝いた

続いて注目したのが、さや香だ。さや香は最終ステージで失敗したが、爆発力がすごかった。「サイレント」以外は、40秒近く残す形でどれもフィニッシュ。しかも、石井が得意とするダンスをしっかり活かした構成で、特性を見せることに成功した。 今回の挑戦で感じたのは、2人のコンビネーションの良さだ。お笑いを作るうえでの2人のタイミングの取り方がうまく、阿吽(あうん)の呼吸で、「モノボケ」や「一発ギャグ」では、相方のボケを増幅させる合いの手を入れている。 今回の放送で思ったのは、さや香の冠番組をもっと見たいということ。不仲がクローズアップされがちだが、コンビとしての相性は良くまだ見せていない輝きを感じる。特に、ピンでの番組出演が現状で多い新山より、石井を活かせるようにすれば、さらにバラエティ番組で無双の強さを見せそうだ。 他にも注目すべきは、ラランド。最終ステージで失敗したが凄みを見せた。彼らのYouTubeはじめ動画配信などではおなじみだが、ツッコミ・ニシダのポテンシャルが高い。 現在はクズ芸人という取り上げられ方の多いニシダだが、プレイヤーとしてのスキルはピカイチだ。今回の「ショートコント」で見せたチンポジを直す彼氏など、サーヤが作り出す世界観を完璧に演じることができる。 ニシダはもっとロケ番組やリアクション芸を見せられる番組で活躍できるし、その片鱗を今回の『イロモネア』で見せた。 また、「ずん」はやすの得体のしれないおもしろさを確認でき、「ハナコ」では菊田竜大の爆発力を見られるなど、今回の放送では、どちらかというとコンビ・トリオで目立たない芸人の魅力が伝わったのではないかと考える。

有吉弘行らのスカし芸には疑問。EXITやキンタロー。は改善点も

一方で、イマイチだったのが有吉弘行率いる「チーム太田プロ」だ。チャレンジは達成したものの、有吉が常に恐縮しながらネタをするという動きで、一緒に登場したアルコ&ピースなどは何もしないスカし芸。『イロモネア』は純粋に芸を見たい番組なので、この展開を良しとするのはいかがなものかと感じる。 また、1stチャレンジで失敗した「EXIT」も厳しい内容だった。EXITの場合は、ブレイク時からビジュアルやキャラクターを含めた人気先行で、ネタが本当におもしろいのか常に議論されてしまう。 だからこそ、しっかりネタのおもしろさを見せてほしかったが、すぐに心が折れ失敗した。ネタにおけるアドリブの対応力に難があるようにみえ、コンビとして出演できる番組もこのままだと狭まってしまうのではないか? 同じく、「キンタロー。」と「U字工事」も緊張感ある空気に飲み込まれ、限られた時間の中で、瞬発力が求められる『イロモネア』で、手も足も出ない状況だった。 こうなってしまうと、決まった持ちネタを披露する番組しか対応できなくなり、活躍の場は狭まってしまう。特に今回はフラットな目線で見ている一般客が審査員だったことを踏まえれば、今後の活動のためにも改善が必要なのではないだろうか?
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バナナマンは『イロモネア』がブレイクのきっかけに
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