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紅白で注目集めた「ド派手ギター」を完全再現!作者(32歳女性)の常軌を逸した“ALFEE愛”に衝撃

 2025年の元日、Xであるポストが話題になりました。 「32歳独身女性、元旦暇すぎるがあまり、実家の庭で高見沢さんごっこしてみた 私レベルになると、高見沢さんのギターが自宅にあるんですよ。(ダンボールです)」
自作のダンボール製エンジェルギターを抱えるゆっきーさん

自作のダンボール製エンジェルギターを抱えるゆっきーさん

 日本庭園のようなお庭でポーズを決めているのは、THE ALFEEのファンであるゆっきーさん(@yukkiy_daccha)。  彼女が抱えているのは、2024年末の『NHK紅白歌合戦』でTHE ALFEEが「星空のディスタンス」を披露した際、リーダーの高見沢俊彦さんが使用していたエンジェルギター「Ultimate Archangel II」!  ……ではなく、エンジェルギターを模したゆっきーさん手づくりのダンボール製ギターです。  常軌を逸したゆっきーさんの“ALFEE愛”が興味深いので、ご本人に話を聞いてみました。

ダンボールギターを見た高見沢さんが絶叫「なに、これー!?」

――ポストを拝見しまして。 ゆっきー:すみません、バカなことをして(笑)。 ――いやいや、すごく素敵だと思います(笑)。そもそも、なんでギターを自作しようと思ったのでしょう? ゆっきー:高見沢さんが出演している『高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ』(BS朝日)という番組にゲスト出演したコミックバンド・四星球(スーシンチュウ)のまさやんさんが、ダンボールギターをつくっていたのがきっかけです。  それを見て、「私もエンジェルギターをダンボールで作ったら楽しいんじゃないかな?」と思い、「Ultimate Archangel I」(「Ultimate Archangel II」の先代モデルにあたるエンジェルギター)をつくってみました。
「Ultimate Archangel I」を模して製作されたダンボールギター

「Ultimate Archangel I」を模して製作されたダンボールギター

 製作作業はすごく楽しくて、そのお礼を言おうと「おかげで楽しい時間が過ごせました」というメッセージをダンボールギターの写真と一緒にまさやんさんへDMで送りました。  返事なんて期待していないし、一方通行のファンレターのつもりだったんです。すると、まさかの返信をいただいてしまって(笑)。  実は、偶然にも四星球が再び番組に呼ばれていたタイミングだったんです。そして、「スタッフさんに写真を見せたらすごく反応が良かったので、番組で取り上げさせてください」と。 ――ゆっきーさんがつくったエンジェルギターが、高見沢さんご本人に届いたわけですか? ゆっきー:はい! 高見沢さんには写真だけ見てもらったんですけど、「えーっ、なにこれ!?」と目を見開いて驚いていました。  もう夢かと思って(笑)。本当に、そんなつもりはなかったので。つくっているときは高見沢さんに見てもらえるなんて1ミリも思っていなかったです。 ――高見沢さんが驚くほどの出来栄えだったということですね。 ゆっきー:でも、私はすでにこのギターに見慣れていたので、驚かれたときに逆に驚きました。「そんなにびっくりすることを私はやったんだ」って(笑)。
「Ultimate Archangel I」を模して製作されたダンボールギター

自宅ではいつもこんなふうに保管している(左が「I」で右が「II」)。生活感がすごい

「これは私への挑戦状だ!」と製作を決意する

ゆっきー:Iのダンボールギターの画像をXに上げたとき、フォロワーの方々からは「すごいね」と言ってもらえたんです。でも、私のなかでは「もっとできたんじゃないか?」という心残りがあって。 ――なにが足りなかったんですか? ゆっきー:「Ultimate Archangel I」はTHE ALFEEのライブに初参戦したご新規さんがびっくりする、高見沢さんの代名詞的なエンジェルギターです。  どの部分にびっくりするかというと、ギター本体が光るところ。でも、私はギターを光らせられなかったんです。そんなことできるわけないと思っていました。とりあえず、この複雑な形が再現できれば及第点じゃないか?って。  その後、2024年夏にKアリーナ横浜で開催された「50年目の夏祭り」のステージで、高見沢さんがしれっと新しいエンジェルギターを持って出てきたんです。 ――ファンは「あのギター、見たことない!」と気づいちゃうわけですか? ゆっきー:最初、私は「いつものギターかな」と思っていました。でも「なんか、今までと違うなあ」と思って双眼鏡で見てみたら「あれ、新しくない!?」と気づいて。実は、それが後に高見沢さんが紅白で使用した「Ultimate Archangel II」初お披露目の日でした。  この瞬間、直感的に「これは作んないといけないやつだ!」「私への挑戦状だ!」ぐらいの気持ちになってしまったんです。 ――挑戦状(笑)。こんな複雑なギター、どうやってつくったんでしょう? ゆっきー:高見沢さんのギターのメーカー・ESPさんのホームページに「Ultimate Archangel I」の大きさが紹介されているんです。そこから縮尺を自分で計算し、羽根の長さやギター全体の大きさをまずは決めました。  その後、「こうやってつくろう」というなんとなくの設計図をiPadで描いて、「何センチの段ボールを用意すればいい」など設計図で決めたとおりにつくっていきました。ダンボールの下絵はフリーハンドで描きました!
「Ultimate Archangel I」を模して製作されたダンボールギター

「I」の下絵

――細かい羽根の部分は? ゆっきー:1枚1枚、フリーハンドでダンボールを切って羽根をつくり、木工用ボンドで貼っていきました。Iをつくったときに「もうちょっと立体感が欲しいな」と思ったので、IIは細かい羽根がよりたくさん貼ってあります。  そこから光るようにLEDをつけ、強度が不安な部分はダンボールを足してガムテープで補強しました。裏側から見ると、こうなっているんですけど。 ――おおーっ、苦労の跡が!
「Ultimate Archangel I」を模して製作されたダンボールギター

初公開の裏面

ゆっきー:すっごく大変でした。拡大コピーではなく、全部フリーハンドで本物の写真とにらめっこしながらつくったので。 ――2台を横に並べて見比べるとよくわかります。難易度が上がっているし、ゆっきーさんの技術も格段に向上していますね。 ゆっきー:「人間って進化するんだな」って私も思いました(笑)。
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出来栄えには満足していない
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