今「宅配ピザ」を頼む価値はあるのか?人気スーパーの絶品ピザが存在感を増す中で“圧倒的強み”とは
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています
最近いつでもどこでも買えるようになっているのが、「ピザ」。コンビニ、スーパー、カフェに行っても人気商品として確かな存在感を発揮しています。
ピザは、ワンハンドで食べられる気軽さがある一方で、一度にたくさんの具材を楽しめるというメリットがあり、子どもからお年寄りまで広く愛されている食べ物の一つになっていますよね。それではいったいどこのピザが正解なのでしょうか?
はじめにスーパーマーケット研究家という立場からお伝えしたいことがあります。実は今、「人気スーパーには、必ずと言っていいほど“超おいしいピザ”がある」と断言できるほど、ピザがアイドル的存在になっているのです。
店内焼き立て、個性的な具材、石窯で焼いた本格派、専門店コラボなど、趣向を凝らしたピザがたくさん登場し、コスパの良さをアピールしています。
そこで今回は、スーパーマーケットのピザの中で私がもっともすごいと思うピザをご紹介しながら、比較として宅配ピザの存在感や強みについても考えてみることにしました。
私はこれまでにさまざまなスーパーマーケットのピザを食べてきましたが、おいしさ、価格、個性や工夫といった視点で総合的に見てダントツにすばらしいのが、オーケーストアのピザ。
“耳までおいしいピザ”という点が店のウリになっていて、直径約30センチというビッグサイズでありながら、価格はすべて500~600円台という超激安価格なのです。
バリエーションは、定番ピザが6種、新商品として「アメリカンペパロニピザ」が登場して現在7種になっています(2025年2月時点)。オーケーのピザがすごいのは、ボリュームと価格だけではありません。
例えば「手作り チェリートマトのマルゲリータピザ」は、ミルキーな風味が特徴のリコッタチーズと完熟チェリートマトを使用。バジルソースがほどよくトッピングされていて、“いつもよりもちょっと贅沢なマルゲリータ”を食べている気分に。
また感動ポイントは、自宅で温める時。食べたい分をカットして、電子レンジで20秒(1カットあたり)程度加熱するだけで、チーズがとろけ、ピザ生地にはふっくら食感が蘇ります。べちゃべちゃふにゃふにゃになることなどは、一切ないのです。
売れ筋2位の「手作り スモークチーズ入りシーフードピザ」は、桜チップで香りづけしたスモークチーズがポイント。
スモークチーズを組み合わせる工夫が、「オーケーならではの味」を作ってくれています。他にもブルーチーズの4種チーズピザにもチーズが巧みに使われているにも関わらず、価格は494円。ワンコインでおつりが返ってきます。
オーケーの最大の強みは、毎日価格が安い「エブリデーロープライス(EDLP)」という圧倒的な安さ。しかしそれだけではないことをピザで実感することができるでしょう。
オーケーならではのこだわり、再加熱したときのおいしさ、健康面での配慮(発色剤使用を記載するなど)までを細やかに実現し、お客の心をがっちりつかんで離さないのです。
ある日、オーケーのピザを食べた小学生の息子がつぶやきました。「他のお店は勝てないね。自分のお小遣いで買いたいくらいおいしいから!」うーん、確かに納得。安さの中においしさと工夫があり、親切心まであふれている……。脱帽する名品、ここにありです。
ここからは少し話を変えましょう。オーケーのピザがこんなに素晴らしいと、コストのかかる宅配ピザを選ぶ時代ではなくなっているのでしょうか? そこで宅配ピザ代表として、最新のドミノピザを食べて比較をしてみることにしました。