
※写真はイメージです
――あとは遭遇したときに退治するしかないと思うのですが、クロゴキブリの幼虫は見た目でわかりますか?
佐々木先生:成虫が大体3~4cmぐらいで、幼虫だと1cmぐらい。色は濃い茶色なので、こげ茶色の虫がいたら、ちょっと危ないという感じです。
卵から産まれたばかりだと小さくてどこにいるかわからないので、それを退治しようというのは難しいでしょう。なので、置き型タイプの殺虫剤や粘着性のある捕獲器などを設置して駆除します。
――成虫は黒いのに、幼虫は濃い茶色なのですね。
佐々木先生:クロゴキブリという名前ですが、成虫も真っ黒ではありません。よく見ると、茶色が濃くなっているのがわかります。黒く見える昆虫なんかも、実は真っ黒ではないことが多いです。
――どれぐらいから見分けがつくようになるのでしょう?
佐々木先生:産まれてから2年目に突入しているクロゴキブリの幼虫は、結構大きいです。まだ成虫との見た目に違いはありますが、ゴキブリだと分かる人もいるぐらい。
こういった幼虫が殺虫スプレーに触れたり置き型タイプの薬剤を食べたりして死ぬことで、来年の夏に出現するゴキブリを減らすことにつながります。
――それは嬉しいです!
佐々木先生:ただ生態系が崩れると、食物連鎖にも影響を及ぼします。そのため、ゴキブリに限らず、駆除するのは最小限に抑えたいものです。そのためにもまずは、先ほどお話した自宅周辺の草むしりやゴミの撤去などをして、家に入れない工夫をしてみてください。