──いじめ問題への正解を示したり、アドバイスをしたりするのではなく、あくまで読者に多くの視点を見せて自ら考える機会を与える漫画でした。こうした内容にした背景を教えてください。
しろやぎ:描きながら「
仲直りするのも気持ち悪いし、なんか良い感じの雰囲気になって終わるもの嫌だな」と思いました。なので茜の心を開くのも、母親・翼の“ある間違った言動”にしました。
──スマホの普及により、いじめはより複雑化しています。私たちはどのような意識を持って向き合っていくべきでしょうか。
しろやぎ:スマホを子供に持たせるなら、大人がちゃんと管理すると良いのかなと思います。
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本作でも描かれているように、いじめがスマホの中で行われているケースは増えている。ある日とつぜん、我が子がいじめの被害者・加害者であることを知る可能性は高い。だからこそ本作を読み、いじめ問題に対する心構えを築いていく必要があるように思う。
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「ごめんなさい」息子が屋上から飛び降りた。遺書にあった“名前”に、母親が絶望し涙したワケ<漫画>
<取材・文/望月悠木 漫画/しろやぎ秋吾>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
@mochizukiyuuki