
STV(札幌テレビ放送)『どさんこWEEKEND』にて
まったく、まったく悪気のない発言であることは承知の上ですが、私の胸にちょーっと去来したのは、意外とご近所さんていろんなところを見ているのね……ということ。
なんとなく、これまで気づかなかったリアルをまざまざと感じ、少しびっくりというよりビビってしまったのが正直なところでした。ごめんなさい!
私自身がご近所さんの動きや住まいに対してまったく無頓着なせいもあるかもしれませんが、え! そんなところ気づいてるの?! と単純にびっくりした私は狭量でしょうか。すみません。
北海道はもともと日本全国から開拓スピリッツで集まってきた人々によりできあがった土地。他人様の生活やライフスタイルにあまり首を突っ込まない土地柄だとよく言われていますし、私自身もそれがとてもラクでして。
アラフォーにして実家に拠点を戻したときにもご近所の目が……なんてことは夢にも思ったことがありませんでした。むしろ気にしたことがなかったのです。
ただ今回の「車はどうしたの?」の一言で、実は結構ご近所さんもいろんなことに気づいているし、見ているという現実があるのかもしれない……なんてちょっと思った次第です。
当然だろ、そういうもんだよ! というご意見もあるでしょう。いや、すみません、私が世間知らずすぎたのでしょうかね……。
そもそも大型犬連れというだけで目立ちますし、私も私服がちょっと派手だったりするので、目を引いてしまうところがあるのかもですが……。
でもご近所の目を気にして、華美な服装を避けるなんてことは絶対にしたくないというか……。
別件ですが、車のあるなしというのは、いわば、在宅であるかなしかを示す指標にもなり得るわけだなと今さらながら気づいた私。
防犯の面から見ても、ちょっと考える余地があるのかななんてふと思ったり。あの家は何人暮らしで、車がずっとない=旅行に行っているのではないかといった憶測を周囲に与えることができる。そんな可能性も秘めているんだな、なんてことも頭をよぎりました。
これ、もしかしたら世の中の常識なのかもしれませんが、車を所有するんだったら、車を隠すガレージのようなものがあったほうが防犯上良いのかもしれませんね。まぁ、もう我が家に車はないですけど。
今回のエピソード、私の考えすぎかもしれませんが、ひとつ言えるのは、結局私は車と相性が悪いということ。
もうこれ以上、私を悩ますのはやめてくれ! 手放しても、まだ追いかけてくる自動車の怪。
<文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『
アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram:
@aromatherapyanne