
画像:RIP SLYME『どon』
そうしたなか、2025年4月4日に「5人体制での活動再開」がRIP SLYME公式SNSで突如発表されたのです。
RIP SLYMEのX公式アカウントによると、メジャーデビュー25周年の記念日である2026年3月22日までの期間限定でPESさんとSUさんが再加入する形で集結、8年ぶりに5人体制での活動をするそう。
4月16日には5人での活動再開後初となるシングル『どON』の配信リリースを、そして5月には東京海の森公園で行われる野外フェス「METROCK2025」へ5人体制で出演することも発表されました。
5人それぞれの個別コメントと5人が揃ったアーティスト写真も公開され、SNSやネットには「再結成はすごく難しかっただろうけどファンの期待に応えてくれて本当にうれしい」、「PES、いろいろあったかもしれないけどファンのために戻ってきてくれてありがとう!」、「私の青春が戻ってきた!」といったよろこびの声が溢れていました。
また今回の再結成に際しては、ILMARIさんとPESさんが中心となって動いたことがうかがえます。
2024年、ILMARIさんとPESさんがそれぞれのインスタグラムで2人の再会を報告。約1年を通し、2人で過去と未来について話し合ってきたことがつづられていました。
音楽的な大成功を収め、さまざまな偉業を成し遂げたグループが、複数のメンバーの意見をまとめながら、同じ方向で活動を続けることの難しさは、昔から数々のグループやバンドの去就によって明らかとなっている通りです。
自分たち自身で歩み寄って意見をすり合わせ、ファンに謝罪やできる限りの説明をし、さらに事務所や各所との調整をしながら再結成に至る――というのは、あまたの高いハードルがあるからこそ、稀なパターンだといえるはず。
こうしたおめでたい発表を前に、もはや過去にどのようなボタンのかけ違いがあったのかを事細かく発表する必要がないのはもちろん、これ以上勝手に憶測を広げることは誰のためにもならないでしょう。
実際にファンからは、このような声が。
「長くやっていればグループが分離するなんて当然。でもそれを乗り越える姿を見せてくれるのはさすがRIPSLYME」
「よく知らないラッパーが逮捕されてばかりで“ヒップホップ=悪い”っていうイメージがまた強くなってるけど、RIPはいろんな意味で本当のメジャーアーティストだと思う」
と、さまざまな困難やスキャンダルを乗り越えて再結成を選んだRIPSLYMEを再評価する流れにもなっていました。
5人体制での活動再開は来年3月までの期間限定。“5人”の姿を思う存分目に焼き付けたいと思っているファンは、今後約1年間のRIPSLYMEを余すことなくチェックしたいところです。
<文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中