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58歳 人気漫画家の「疲れない旅のアイデア」に目からウロコ! 出発前にしておきたい“2つの準備”は

 漫画家のひうらさとるさんによる、旅行エッセイ『58歳、旅の湯かげん いいかげん』が話題になっています。  ひうらさんといえば、『西園寺さんは家事をしない』『ホタルノヒカリ』など、実写化作品を多数手がけている人気漫画家。本作は自他ともに認める旅行好きであるひうらさんによる、旅を楽しむためのヒントが満載の一冊です。  今回、女子SPA!ではひうらさんにインタビューを実施。大人世代の旅のアドバイスや、現在の居住地である城崎(きのさき)温泉の魅力、さらに推し活についても語っていただきました!

旅先で疲れたら寝ていることも、もったいないと思わない

――これまで多くの旅をしてきた、ひうら先生。若い頃はどんな旅の楽しみ方をしていたのですか? 「今は日本にもたくさん最新の海外からのカルチャーがありますけど、私が若い頃って国内でそういうものに触れることが難しかったんです。だから、ヨーロッパに行くとなると服やコスメやレコードなんかを買って、観光もして、一日中歩きっぱなし! 色んなものも見たいし、目に映るすべてのものが新鮮だし、常に動き回っていました」
ひうらさとるさん

ひうらさとるさん

――全力で楽しもうという気合いが感じられますね。 「ゆっくりするという発想自体がなかったんです。30歳くらいで初めてタヒチのリゾートに行った時も、あまり上手いことのんびりできなかったくらい(笑)。  今は海外に行くにしろ、2~3日のバッファを必ずとるようにしています。年齢的にも疲れが出やすくなっているので、体調が悪ければ寝てるということを、もったいないと思わなくなりました」 ――旅をゆっくり楽しもうと意識し始めたのはいつ頃からですか? 「30代半ばくらいでしょうか。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の時、ちょうど私は海外にいたんですよ。ケニアからアラブを経由して帰る予定だったんですけど、アラブに着いた途端に世界中が大騒ぎになっていて、本当に衝撃を受けました。  それ以降は40代になるまで海外には行かなくなって、代わりに日本各地の温泉を巡るようになったんですよ。そこからじゃないですかね」

実際に行ったからこそわかる空気感を漫画にも

――旅の経験や知識が漫画に活かされることもあるのでしょうか。
ひうらさとるさん

『58歳、旅の湯かげん いいかげん』より/撮影:山田耕司、以下同じ

「インスピレーションを得ることはけっこうありますね。『LOVE+DESSIN』という作品には出雲に行く描写があるのですが、これは出雲大社が縁結びの神社でありつつ、縁切り神社でもあることを旅先で知ったから。主人公の好きな相手が前妻への未練を断ち切るシーンで使いました。  また『プレイガールK』でドイツに行くシーンを入れたのは、私の初めての海外旅行がドイツだったから。実際に行ったからこそわかる空気感を描きたかったんですよね」
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