『一人ごっつ』『IPPON』を生んだ松本の大喜利に期待
ダウンタウンの歴史を考えれば漫才とコントはマストだとして、他にどんなコンテンツになるのか?

松本人志『定本・一人ごっつ』ロッキング・オン
漫才・コントと同じく松本の笑いに欠かせないのが大喜利だろう。松本は「フリップ大喜利」を発明したと言われ、『一人ごっつ』、『IPPONグランプリ』など大喜利がメインの名番組を生み出した。
特に『一人ごっつ』では、伝説の「24時間大喜利」を行うなどとがった企画を数多く作っている。ここ最近では、『IPPONグランプリ』でたまに見せる回答くらいで、本気の松本の大喜利を見ていないだけに、若手や中堅の猛者たちと戦うところを見たい。
『すべらない話』『笑ってはいけない』や新フォーマットも
また、大掛かりな予算がいらない『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)、『ドキュメンタル』(Amazonプライムビデオ)のフォーマットを利用することも可能だ。
特に、松本が企画・プロデュースした『ドキュメンタル』は、海外で『LOL:Last One Laughing』のタイトルで人気。今回のチャンネルは世界戦略を視野に入れているだけに、『ドキュメンタル』のような企画は入れ込んできそうだ。
権利関係のため、それぞれのフォーマットを使えなければ、新たに密室に芸能人を集めて行う企画が考えられる可能性が高い。

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さらに夢を語るなら、『絶対に笑ってはいけない』シリーズの新作に期待。予算の関係があるだろうが、コンプライアンスもスポンサーも関係ない配信なら、過去にない過激な演出も可能だ。
2019年には、『ガキ使』のDVD&Blu-rayの累計出荷が500万枚を突破したことがあり、全てが『絶対に笑ってはいけない』の数字ではないが、お金を払っても見たい人は大勢いる。
ファンドで予算を集めるなら、年に一度は『絶対に笑ってはいけない』シリーズの新作を作るのも集客を成功させる一つの武器だ。
他にも、松本は『働くおっさん劇場』(フジテレビ系)や『かざあなダウンタウン』(テレビ朝日系)のような、コンプラを無視した過激な番組を成立させている。アナーキーな部分も配信ということで解禁されれば、さらにコンテンツが充実する。