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酔っぱらうとお酒がおいしいのはナゼ? ビールの“苦み”が美味いワケは脳にあった

お酒を飲むと脳が変化する

ビール

画像はイメージ

「脳とアルコールは、不思議なほど相性が良い」とは、本書に登場する医学博士の弁。 医学博士が断言するのですから、お酒に手が伸びるのはもう避けようがありません。脳に逆らえるはずはないのですから。個人的にも、脳が求めているのだからしかたないじゃないか、飲めや歌えやの人生でいいじゃないか、と思わなくもないです。 その証拠に医学博士の言葉も、「アルコールを飲むと、快楽を司る脳内ホルモンである『ドーパミン』が多量に分泌され、リラックスした時に出る脳波の『アルファ波』が多く出ます。だから適度に酔っ払うと気持ちがいいし、疲れも取れる。これは脳にとっても心地よい状態なのかもしれません」と続いています。 ちなみに医学博士も「ひとりの酒好き」だそうです。専門家が酒好きだと安心しませんか。 ますます飲めや歌えやの人生万歳!と、お酒を爆買いしてしまいそうです。が、欲望のまま突っ走ると、健康から病への橋を渡りかねないのです。

「健康に配慮した飲酒」を目指す

2024年2月に厚生労働省が策定したのが、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」です。 このガイドラインが作成された背景には、「日本における飲み過ぎによる病気や事故、職場での労働損失などの社会的損失は、年間4兆1483億円になるという推計があります(厚生労働省研究班2011年)」というデータがあるのです。 たかが飲みすぎ、されど飲みすぎ、想像をはるかに超えた金額ですよね。 とはいえ、メンタルや脳がお酒の味や効果を必要とし、実際に明日への活力にもなっています。どうにかうまい飲み方を探りたいではありませんか。 はい、大丈夫です。「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を守ればいいのです。
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酒好きなら筋トレをしよう
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