
「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」。これが、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」です。
ただし、「飲酒量はなるべく少ないほうがいい」という注釈付き。
具体的に「純アルコール量は、20gだとビールだと中ジョッキ1杯、ワインだと2杯程度、日本酒だと1合に相当する」とのことで、人によっては「少ない」と落胆する量かもしれません。
「病気ごとに示されたリスクの上がる飲酒量」のガイドラインもありますので、詳細は本書を参考にしていただきたいです。
お酒をやめるか人生をやめるか、とヤケ気味に考えてしまったあなた。抜け道も用意してあります。筋トレです。
本書に登場するフィジカルトレーナーの弁は、「お酒を飲む習慣があると、オーバーカロリーになりやすいので、摂取したカロリーを運動で消費することは理にかなっています」。
自身も酒好きの「酒アスリート」というフィジカルトレーナーの言葉に、「やったるで」と高揚する方も、「面倒くさい」と不貞腐(ふてくさ)れる方もいるでしょう。しかし、運動の恩恵はカロリー消費だけではありません。
「筋トレをして達成感が得られるようになると、お酒を飲んだ時と同じように、“快楽ホルモン”と呼ばれるドーパミンが分泌されます。筋トレが習慣化すれば、日常的にドーパミンが分泌されやすくなるので、ノンアルコール飲料でも満足できるようになるでしょう」
つまり、脳の満足度としてはお酒を飲んだ時と同等になる可能性がある、と伝えているのです。