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アメリカ育ちの息子が「日本の高校に進学したい」と懇願したワケ。日本人の母が語る“日本の教育の魅力”

日本で子育てをする良さとは

2年前の冬。大阪城にて

2年前の冬。大阪城にて

――改めて、日本で子育てをする良さは何だと思いますか? 悠子:学校では目的意識を持って勉強や部活に打ち込めるし、生活環境が安全なので子どもが自分で買い物をしたり、電車に乗って部活の試合会場に行ったりできるのが素晴らしいと思います。 アメリカでは、14歳くらいまでは法律やガイドラインで「子どもを一人で留守番させること」に対して制限をしている州が少なくありません。年齢や、留守番をさせられる時間は州によってさまざまですが、基本的に子どもを一人にしてはならないという共通認識があるので、親が一緒でないとどこにも行けません。思春期以降の子どもは親といるのを嫌がりますし、外は危険なので結局家に篭もっていることが多いと思います。 日本では、ある程度子どもが子どもの世界で過ごすことができるので、親は子どもと少し距離を取って、客観的に自分を見直しながら育児ができるのがありがたいです。 ――今後については、どんなふうに考えているのでしょうか。 悠子:家族で話し合って、「日本で暮らすのはカイが高校を卒業するまで」と決めています。私の希望としては、末っ子のライアンが高校生になる頃には、また日本に戻ってきたいな。でもその頃にはライアンは英語しか話せなくなっているかもしれませんが(笑)、日本語教えるのを頑張ります。それが無理でも、カイとコビは「将来は日本に住みたい」と言っているので、私もビルと一緒に日本で暮らしたいなと思っています。 <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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