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「代役からCM女王へ」永野芽郁降板で抜擢された白石聖は、川口春奈の前例に続けるか?

川口春奈の成功例に続く飛躍なるか

永野さんは今回の『豊臣兄弟!』では、2013年の『八重の桜』(NHK)や2016年の『真田丸』(NHK)に続き、3度目となる大河出演予定でした。それだけに、この役がこれまでの大河出演歴や実績を重視して選出された役どころだった可能性もあります。 しかし、急遽代役を務めることとなった白石さんにとっては、これから大躍進の機会が訪れるかもしれません。その可能性を思わせる例として挙げられるのが川口春奈さんの成功例です。
川口さんは2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)で、織田信長の正室・帰蝶(濃姫)役に抜擢されました。この役は、2019年11月に合成麻薬MDMA所持容疑で逮捕された沢尻エリカさんの降板によって急遽代役となったものです。 川口さんにとっては時代劇初挑戦、大河ドラマ初出演という状況下での代役引き受けでした。また、既に撮影が進行しており、放送開始までわずか2か月というタイトなスケジュールでの抜擢でした。その状況について川口さん自身も「何十冊もの台本を渡されて翌週からの撮影に臨んだ」と語っています。 当時、撮影済みのシーンを川口さん出演のものに変更するなど、放送開始直前の急ピッチの修正が行われました。それでも川口さんはプレッシャーを背負いながら帰蝶役を見事に演じ切り、女優として飛躍したことは周知のとおりです。 川口さんの現在の活躍ぶり――20社以上の企業CMに出演し、CM女王と呼ばれるまでになった背景には、この大河ドラマ代役が重要なターニングポイントであったことがうかがえます。

大河ドラマで新たな才能を開花か

このように川口春奈さんの例を考えると、白石さんにも同様の大飛躍が期待されるのではないでしょうか。そして、大河ドラマという特殊な演技力が求められるジャンルで、これまでのイメージを大きく覆し演技派へと成長する可能性があります。 実際、小芝風花さんは現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)で花魁・瀬川を演じていますが、そのたびに演技や表現力が高い評価を受け、注目を集めています。同様に、白石さんも「直」役でその演技力を示し、大きく化けることが期待されています。さらに、白石さんの魅力的な顔立ちや清楚で落ち着いた雰囲気は、多くの視聴者に好感を持たれています。 また、白石聖さんは過去にNHKの『大奥」や東海テレビの『恐怖新聞』において時代劇の設定で演技をした経験があり、その際には視聴者から非常に高い評価を受けました。このことからも、彼女が時代劇の中でその才能を発揮する可能性は十分に示されており、『豊臣兄弟!』での活躍にますます期待が高まります。 一見ふんわりとした印象を与える彼女ですが、実際には度胸を備え、男前な性格の持ち主でもあります。
『白石聖写真集 unveil』

『白石聖写真集 unveil』(宝島社)

過去にバラエティ番組出演時、番組のドッキリ企画で芸人に真顔で全力チョップを繰り出し、逆に芸人からチョップされても「ありがとうございます」と平然としていた姿には驚かされました。こうした対応力の高さは、ドラマや映画以外にもバラエティといった分野での活躍の予感を感じさせます。 2026年から始まる『豊臣兄弟!』。クランクインが間近に迫る中、作品以上に白石聖さんという女優に視線が集まるのではないでしょうか。 <文/エタノール純子>
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時代劇で好演する白石聖さん
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