真由美さんは写真や自己紹介文を変え、婚活を再スタートすることにしました。離婚歴がある男性を中心に積極的に自分から申し込みをしたところ、
30代の男性数人とお見合いが成立したのです。

そのうちの一人、37歳の達也さん(仮名)は、爽やかな笑顔の写真が印象的なエンジニアでした。期待して会ったのですが、結果としては断ってしまいました。
達也さんとの会話はこんな感じだったそうです。
「
真由美さんのご趣味は?」
「
読書が好きなので、休憩時間もよく本を読んでるんですよ。今読んでいるのは『薬屋のひとりごと』です」
「
そうなんだ。食事しながら本を読む人もいますよね」
食べながら本を読んでいると言ったわけじゃないのに、勝手に食事中と解釈された。そして、あえて今話題の人気作を挙げたのに、作品名はスルーされてしまった。以上の2点から、真由美さんは彼を“会話がかみ合わない男性”だと判断したそうです。
次に会ったのは、36歳で金融機関勤務の康太さん。会って話した印象もよく、また会ってみたいと思える男性でした。しかも康太さんには子どもがいるため、新たに子どもを授かることは希望していませんでした。
ただ、康太さんは独占欲が強く、
仮交際中なのに「他に会っている男性はいないよね」と確認してきたそうです。結婚相談所における仮交際とは、お見合い後に相手を知るために会う“お試し期間”のこと。仮交際期間は、同時に複数の人と会ってデートをすることができます。
仮交際中に独占欲をむき出しにしてくる割に、真剣交際に進む意思はなさそうで、はっきり告白してくるわけではありません。しかもデートの間隔はあき、頻繁には会えませんでした。真剣交際は、相手を一人に絞ったいわゆる恋人期間です。
真由美さんは、
他の男性とのお見合い予約を入れました。