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TBSアナウンサー時代の私を救ってくれた“人気者”の存在。「当時は知識がなさすぎた」「反省しかない」

エスコンで聴く東京音頭にグッときた

 そんなつば九郎にお参りできるつば九郎神社がエスコンに来るならば、絶対にお邪魔したいと考えていました。  6月10日のヤクルト戦は結果から言えば、ファイターズが北海道に移転してから1500勝目を果たしたというおめでたいものになりました。  もちろんその勝負の行方を見守ることができたのも最高でしたが、名物であるファイターズガールによるきつねダンスを、妹のつばみちゃんが一生懸命踊ってくれている姿、なんだかとても泣けました。  7回にはヤクルトの応援歌である東京音頭が流れ、あのつば九郎の可愛らしいお顔がついた小さい傘をヤクルトファンの皆さんが上下する姿にもぐっとくるものがありました。  エスコンで聴く東京音頭も、一応20年都民だった私としても懐かしさがあったりしてね。つば九郎への想いと、東京音頭があいまり、終始うるうるしちゃっていました。  故郷北海道に帰ってきて、現在の私の日々の潤い、生きがいはファイターズ、野球観戦だと言っても過言ではありません。

つば九郎が教えてくれていたこと

つば九郎 日々野球を観ていると、野球は人生そのものだなと感じることがよくあります。  どうあがいてもヒットが全然出ないときもある。  しかしその前に、むしろ打席に立つチャンスをまず掴まなくてはならない。  一球のために血が滲むような努力が求められる。  上手くなりたいという気持ちをずっと持ち続けなければならない。  人生の縮図がそこにはあると、私は気付かされました。  つば九郎は、昔の私のような野球に明るくない人たちにも「野球って面白いんだよ、野球ってすごいんだよ」ということを、全身全霊で教えてくれていたと感じます。  さて、念願のつば九郎神社。こちらはそもそも、神宮球場のお膝元である信濃町駅アトレのイベントで置かれたものだったそう。  スケッチブックを手にするつば九郎の等身大パネルには、 「あとれ~ぼくね~ おとうさんみたいな りきしになるの」との文字が。  これって……少年時代の貴乃花さんのものまね……。あのねぇとアトレをかけてるんですよね……。またまた絶妙なギャグセンス。いつまでも私たちを楽しませてくれるつば九郎の魂にほろり。  つば九郎さん、ありがとう。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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