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さらにこの投稿によって、自身の幼少期に経験した野球に関連する父親との嫌な思い出が蘇った人も少なくなかったようです。
「いつもゴールデンタイムに父親がテレビの主導権を握って野球中継を観ていて好きな番組が見られず、友達との会話についていけなかった」
「父親だけじゃなく、学校の野球好きな男教師も巨人が負けると本当に機嫌悪くなって些細なことでも殴ってきたから野球自体が大嫌い」
「野球中継見ながら、自分がプレイしているわけでもないのに『こんなのも打てなくて何してんだよ!』って選手に暴言吐いていた父親が本当に嫌いでした」
といった自身の辛い体験を投稿する人もいました。
現在子育て中の20代~40代くらいのお父さんたちが、巨人が負けただけで家族に当たり散らすということはあまり考えにくいかもしれません。ただし、現代の子育て世代の親世代は幼少の頃からテレビで見るスポーツといえば野球が中心で、昭和の頃は日本全体が野球に熱狂していた時代。
テレビも1家に1台しかない時代に、テレビを独占し、テレビ画面に向かって野次や暴言を飛ばし、応援しているチームが負ければイライラする父親は珍しくなかったのではないでしょうか。
「野球嫌いは父親の影響?」幼少期の記憶が与える負の連鎖
今回の反応で目立った意見の1つが「父親の影響で野球嫌いになった」という人の多さです。
幼少期の実体験から「父親の支配的で自分勝手な振る舞いを引き起こす根源が野球であり、その影響で野球そのものに苦手意識や嫌悪感を抱くようになった」というのも仕方がないことなのかもしれません。
巨人としては、チームの宣伝広告として、また野球全体の盛り上げを目指して今回の投稿を行ったはずです。球場で直接野球を観戦し、巨人を応援する人を増やすためであり、野球に夢中になる子どもたちに夢を与え、野球人口を増やしたいという意図があったのでしょう。
しかし結果的には、多くの人の幼少期における忌まわしい記憶やトラウマを掘り起こしてしまい、巨人や野球そのもののネガティブなイメージを広める逆効果を招いてしまった感は否めません。

画像:Amazonより
子どもが何らかのスポーツを始める際には、親の影響が大きく関わります。特に子どもの年齢が低い場合、その影響はより顕著です。日頃から父親とキャッチボールをしたり、親が楽しそうに野球中継を見たりする姿を見せることで、子どもにもそのスポーツが身近なものとなります。
むしろ、親を通してそのスポーツを知り、興味を持ち、実際にそのスポーツをプレイし始めることに繋がるのです。そのため、子どもにとって「そのスポーツを通した親の姿」というのは良し悪しの判断基準となると言っても過言ではありません。