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「父のキゲンは巨人が決めている」“毒親”広告が大炎上 浮き彫りになった根深い“野球嫌悪”のワケ

温かい広告の中で孤立した炎上キャッチコピー

今回、巨人が父の日に出した広告は、「父のキゲンは巨人が決めている」というキャッチコピーが家庭内における不機嫌ハラスメントで苦しんできた人々の記憶を蘇らせるリスクについて予測できていなかったために炎上したものと言えるでしょう。 野球好きが訪れる球場だけの広告なら問題ないかもしれませんが、SNSを利用する以上はより幅広いターゲット層を意識し、若い世代にも受け入れられる広告内容にするべきでした。この広告の狙いそのものは理解できますが、「父親とプロ野球」に対する現代人のイメージを十分に考慮しなかった点が運営側の判断ミスとされても仕方がないかもしれません。 なお、今回の父の日広告には、この他にも野球中継を難しい顔で見つめる男性のイラストに「また父が、スカウトの目をしている」と添えられたものや、肩車をした父子のイラストに「パパも昔、パパと来たんだぞ」と書かれたものなど、好意的に受け取られる温かい内容の広告もありました。 それだけに、「父のキゲンは巨人が決めている」だけが炎上してしまい、物議を醸す結果になったのは非常に残念な形であったと言えるでしょう。 <文/エタノール純子>
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