「おばさんと思われたくなくて…」44歳女性、年下男性に嘘をついて大後悔。“熱中症のフリ”が招いた結末は
本当は更年期の症状だけど……
そして涼しいカフェで休憩をして汗が引いて落ちついた後、大事をとって茉里さんはタクシーで帰ることになったそう。
「広瀬くんは私をマンションの前まで送ると言ってくれましたが、大丈夫だからとひとりで家路につきました。そして、そのまま寝込んでしまったんです。
彼の心配そうな顔を思い出して、そんな要らない心配をかけた理由が、自分を若く見せたかったという浅ましい見栄からくる嘘だということが苦しくなってしまって。さらに、暑さで本当に熱中症になり苦しんでいる人も少なくないのに、そんな病状の振りをするなんて不謹慎すぎるし最低だ……と」
茉里さんはそんなふうに罪悪感に苛まれ、ベッドから起き上がれなくなってしまったのでした。
「心外だな」彼から飛び出た衝撃の言葉とは
「私の気持ちを伝えた後の、広瀬くんの第一声が『心外だな』だったのでビクッとしてしまいました。でも怒られて当然だしとにかく謝るしかないと思いました」
ですが広瀬くんは「僕は茉里さんの年齢を知っていて、ちゃんと考えたうえで誘っているんですよ? たしかに更年期のことはあまり詳しくないし頼りにならないところも多いかもしれませんが、そんなことでおばさんだから嫌だとか思うわけないでしょ? 本当に心外です」と優しく言ってくれたそう。
「さらに『これから更年期のこともちゃんと勉強しますから』と言ってくれて……本当に広瀬くんを見くびるようなことを言ってしまい失礼だったし、つい自分はもう歳だしと自信が持てなくて、つく必要のない嘘をついてしまったことも反省しましたね」
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