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「裸の動画や画像が出てくる」“元セクシー女優”との密会でクビのK-POPアイドル 日韓の対応の違いと根深い偏見のワケ

職業に対する偏見とゾーニングの議論

明日花キララさんは今回の報道に対し、「私はプライベートで売春したことは一度もありません」と反論しています。ただ問題はそこではないのでしょう。 もちろん、もし性売買が事実であれば違法行為となるため重大な問題ですが、「元セクシー女優とプライベートで会っていたというだけでも、アイドルとしてはアウト」というのが事務所や韓国国内における世論の認識なのではないでしょうか。 日本では、明日花さんのようにアダルト業界で活動していた女性が、インフルエンサーやモデル、タレントなど新たなキャリアで成功を収めることは珍しくありません。
明日花キララ②

画像:fast step株式会社 プレスリリースより(PRTIMES)

また、これまでにも日本のアイドルとアダルト業界出身の女性との交際報道や密会が報じられたことはありましたが、そうしたアイドルは特別な処分を受けることなく活動を続けています。 今回の件は、日本と韓国におけるアダルト業界での活動をめぐる認識や、それに対する所属事務所の対応の違いが浮き彫りになったと言えるでしょう。 性産業に従事する女性の自由意志は尊重されるべきであり、「職業に貴賤はない」という観点で元セクシー女優のセカンドキャリアの多様化は歓迎すべきことです。 一方で、「体を売っていた女性がインフルエンサーになって地上波に出演したり若者に憧れられたりすることは異常」「カラコンや下着をプロデュースして成功したと言っても、10代の女の子がプロデューサーを検索した際、この人の裸の動画や画像が大量に出てくる状況は問題だ」などの意見もあり、元セクシー女優に対するゾーニングを求める声も根強いです。 現役ではなくても元セクシー女優という肩書きから性のイメージが払拭されることは難しく、「セクシー女優と私的に会う」という行為自体が、事務所からもファンからも不適切な行為だと見なされるのは避けられないことかもしれません。

チュ・ハンニョンさんの反論と未来への議論

THE BOYZ②

画像:Mnet プレスリリースより(PRTIMES)

今回、グループ脱退と所属事務所解雇という結果に至ったチュ・ハンニョンさん。さらに事務所から20億ウォン(約2億円)以上もの損害賠償を要求されていることを明らかにし、不当な脱退勧告を含む事務所の対応や一部メディア報道を批判しています。また、性売買疑惑についても否定し、違法行為はなかったと主張しています。 ただ、飲み会の席に明日花キララさんがいたことは認めた形となったチュ・ハンニョンさん。プライベートで日本の元セクシー女優と飲酒を伴った状態で会っていたことや、バックハグの写真を週刊誌に証拠として撮られてしまった事実は変わりません。 性売買の有無については現在も疑惑の域を脱していませんが、現状では「K-POPアイドルのメンバーが日本の元セクシー女優とのスキャンダルでグループを脱退した」というニュースが、世界的に報じられる結果となりました。 チュ・ハンニョンさんを脱退に追い込んだ事務所の対応が適切だったかどうかは議論の余地がありますが、それ以上に「セクシー女優とはどんな存在なのか」という議論が巻き起こっています。 依然として事態の収束は見えず、今後も注目を集めることになるでしょう。 <文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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