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「子どもにAIを使わせるなんて…」という声もあるけど…育児でフル活用する母が語る“本当に大切なこと”

子どもの好みにピッタリな「ぬり絵」が簡単に作れる

ChatGPTが作ってくれたぬり絵

ChatGPTが作ってくれたぬり絵。「2歳が塗りますので」と伝えると、発達に合わせたレベルのぬり絵が生成されるという(提供:まりさん)

――とくによかった活用方法はありますか? まり:漫画が好きな息子たちのために、次に何を読ませてあげたらいいか提案してもらいました。ChatGPTに子どもの好きな漫画のリストを渡して「小学生の息子たちが好きそうな漫画を、リストをもとに提案して」と聞くと、私の知らなかった良作の提案がたくさんありました。最近の子どもに人気の漫画を検索したり、レビューを読む手間が減り、時短にもなりました。 あと、ぬり絵を作成してもらったのがよかったです。今はインターネットで探せばいくらでも無料のぬり絵があります。でも、消防車や新幹線にもさまざまな車種があるため、子どもの好みにピッタリなものがなかなか見つからないことがあったんです。 また、「くまが消防車に乗っている絵」といった好きなものを組み合わせた絵柄を子どもにリクエストされると、さらに見つけるのが難しくなります。そこで、ChatGPTに希望通りのぬり絵を作成してもらっています。「2歳児が塗ります」と言うと、ちゃんと発達段階に合わせたものを作ってくれるのがありがたいです。 雨の日は退屈しがちなので、ChatGPTでぬり絵を作って楽しんでいます。これらの活用法は、同じように悩んでいた方々から『やってみたい』と大きな反響をいただきました また、息子と一緒に生成AIで簡単なアプリを作った取り組みも、とても気に入っています。

知識ゼロでも「毎朝の子どもの服装選びを解決するアプリ」が作れた

まりさんが作成した「天気予報から傘や服装をアドバイスしてくれるアプリ」

まりさんが作成した「天気予報から傘や服装をアドバイスしてくれるアプリ」

――どんなアプリを作ったのですか? まり:毎朝子どもから、「今日は半袖? 傘いる?」と聞かれるのが面倒で、天気予報をAIに読み込ませて、今日の服装と、傘がいるかどうかを理由付きで教えてくれるアプリを作りました。アプリを作らなくても、スマホで天気予報の画面のスクリーンショットを撮って、画像をChatGPTに読み込ませて「今日の服装と、傘はどうしよう?」と聞くと、トップスとボトムス、帽子の有無まで具体的に提案してくれます。傘についても例えば「雨が降る確率は低めですが、折り畳み傘があると安心」ときめ細かいアドバイスがあります。 それを「自動化できたらいいな」と思ってアプリを作りました。天気予報アプリの情報をプログラミングに入れ込ませるアプリがあるので、それとGemini(Googleの生成AIサービス)を組み合わせて作成しました。 ――プログラミングの知識がなくても、アプリは作れるのでしょうか? まり:最近は“バイブコーディング”と呼ばれる手法が登場していて、アイデアを日本語で伝えるだけで、AIがコードを書いてくれる時代になっています。 Googleが提供する生成AI開発ツール『Google AI Studio』を使えば、アプリ作成が驚くほど簡単にできます。無料で誰でも使えるため、息子も自分でゲームを作って遊んでいます。 プログラミングの知識はまったくない息子ですが、日本語で「こんなゲームを作りたい」と話しかけると、AIがその内容をもとにコードを書き、実際に試作までしてくれるんです。 それを見て、「もっとこうしたい」言うと、またその通りのバージョンを作ってくれます。 まったくの初心者でも、例えばChatGPTに「初心者なので、Geminiでアプリを作る方法を丁寧に教えて」と言うと、ステップバイステップで優しく教えてくれるので、是非チャレンジしてみてほしいです。
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親がチャレンジする姿勢を見せたい
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