真由美さんの恋愛経験は、学生時代のアルバイトで知り合った彼氏1人のみ。その彼氏は真由美さんとの予定より友達との予定を優先させてしまうことが多く、すぐ別れました。
見る目がない自分は、マッチングアプリでは騙されるかもしれない。そう思い結婚相談所に登録します。

勧誘で「女性の場合、マッチングアプリで29歳という年齢は武器にならないけど、
結婚相談所なら29歳は武器になる」と言われたのも、登録の大きな後押しになったといいます。
実際、登録したばかりの真由美さんには50人ぐらいの申込(会いたいという意思表示)が来たそうです。ですが、当時の真由美さんは一人暮らしを始めたばかりで土日で家事などで忙しく、さらに新しい上司が来たことで仕事の進め方も変わり疲れがたまっていました。
そのため、
申込が来た男性のプロフィールに目を通すのも、嬉しいよりはうんざりの方が強かったとか。
「今思えば、入会バブルだからその申込を大事にした方がよかったんでしょうけど……その時は毎月それぐらい申込があるものと思っていて、その中からとりあえず1人の申込しか受けなかったんです」
真由美さんが選んだのは、39歳で年収1500万円の外資系コンサル勤務の貴之さん(仮名)です。他の申込者は年収300~600万円ぐらいというなかで、
断トツスペックが高いのが貴之さんでした。
会ったこともない年収1500万円男性とお見合いが決まりウキウキでした。
「お見合い希望日を聞かれて、土日を中心に3つ希望日を提案しました。でも、その日は全て貴之さん側の予定が合わず日程を設定できなかったのです」