義父母に5歳の娘を勝手にYouTubeにアップされ最悪。「消して」と言ったら“あり得ない返答”が…
YouTubeが上手くいかず、落ち込む義父母に「温泉旅行」をプレゼントしたら…?
義父母が投稿する内容は、普段の生活を撮影したものでした。質素な等身大の暮らしや夫婦間のやりとりをありのままにとらえた動画の数々は、身内であれば「微笑ましい」と思えるもの。
しかし、赤の他人からしてみれば「面白みに欠ける動画」と判断されるのか、義父母のチャンネルは再生回数も登録者数も全く伸びていませんでした。
「収益化なんて、夢のまた夢といった状態で……。さすがに、義父母も落ち込んでいましたね」
そんな状況を見かねた葵さんは少しでも気分転換になれば……と思い、義父母を誘って家族みんなで1泊2日の温泉旅行へ。義父母はとても喜んでくれましたが、義母から「この旅行も後から見返したいから動画に残してもいい?」と聞かれ、葵さんはモヤモヤ……。
そこで、「YouTubeには投稿しない」という条件つきで動画の撮影を許可しました。
しかし、旅行から2週間ほど経ったある日、葵さんがふと義父母のYouTubeを見ると、そこには、温泉旅行の動画が投稿されていました。
「しかも、娘の顔にモザイクをかけ忘れているシーンがあって…」
再生回数を見ると過去最高。また、「一部、モザイク取れていましたが、孫娘さんすごくかわいいですね」や「孫娘さん、いくつですか?」などのコメントがリプ欄に殺到していました。
「娘は客観的に見ても整った顔をしている子だから、危険なことに巻き込まれないように守ってきたのに。これまでの努力が無駄になったような気がしました」
義母に抗議の電話をしたら「ありえないお願い」をされた
これはまずい……。そう思い、怒りも抑えきれなくなった葵さんは、すぐに義母へ電話。「この前の温泉旅行、YouTubeにアップしないって約束だったのに投稿してますよね? それに娘の顔、一部モザイク取れちゃってて身バレしてるんですけど!」と感情のまま、義母を問い詰めました。
すると、義母は「ごめんね」と謝りはしたものの、「でも再生回数が明らかに増えたし、このままいけば収益化も夢じゃないって希望が持てたわ。ありがとう」と的外れな感謝を言ったそう。
義母がこんな考えの人だったとは……。葵さんは思わず、絶句してしまいました。
「そしたら、義母はさらにありえないことを言ってきたんです。『また、愛華ちゃんとのお出かけをYouTubeに投稿したいんだけど、どうかな? できれば、モザイクはナシがいいなってお父さんと話してて……』って。」
その言葉を聞いた葵さんは「本気で言ってます? あなたたちがしようとしてることの卑劣さを、自分たちでよく考えてください。私は、こんなことのために動画投稿の知識を教えてわけじゃないです。それと、温泉旅行の動画は絶対に消してくださいね!」と伝え、電話を切りました。
その後、温泉旅行の動画は消され、葵さんはひとまず娘を守れたと安堵したそう。しかし、ひとつだけ心が痛むことが……。月1回、会えていた義父母と疎遠になったことで愛華ちゃんは寂しさを感じたのか、「おじいちゃんとおばあちゃんに会いたい」と泣くようになったのです。
「あの人たちに娘を会わせたくないけれど、娘が泣くのも辛い。この先、どういう関わり方をしていけばいいのか悩みます」
YouTubeは規模が大きな動画共有サービスだからこそ、使い方を間違えると、親しい人との間に大きな溝ができてしまうこともあるもの。葵さんの義父母にはまず、自分たちがしたことの重みや葵さんが怒ったことの意味をしっかりと理解し、謝罪してほしいものです。
果たして今後、愛華ちゃんが望む“義父母との再会”は実現するのでしょうか。
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<取材・文/古川諭香>古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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