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「おまえ使えねぇな」夫のモラハラに耐える日々、不倫まで発覚…。妻の逆襲が始まった<マンガ>

このままでは私が壊れてしまう

妊活に励んでも、ことが簡単に運ぶわけもなく、「なんでダメなの?」と、夫から理不尽に責め立てられる日々。この頃から、やさしかった夫が徐々に変貌していくのです。 モラハラにパワハラ。専業主婦をバカにしたような嫌味に、身なりや容姿への暴言。ついには生活費をろくに渡さず、梨央に土下座を強要してきます。生活費のためにやむなく梨央が土下座すると、夫は万札を床に叩きつけるのです。「物乞いみたいだな」と捨て台詞を吐く夫に、梨央の中で何かがプツンと切れました。 夫がいなくなればいい。 我慢が限界を超えて、新たにわきあがった感情は、梨央のたったひとつの希望になったのです。憎しみや怒りが希望?と頭を抱える人もいるかもしれません。でも梨央は、夫の死という希望にすがりつきました。そうしなければ生きていけないほど、夫の言動に痛めつけられていたのです。

♯夫デスブックとの出会い

やがて夫の不倫も発覚。夫に愛情はないにしても、妻子を蔑ろにしていい理由にはならないはず。 ストレスフルな生活の中で、梨央が気持ちを吐露できる場所が、「♯夫デスブック」でした。SNSにはたくさんの仲間がいて、夫からの仕打ちや不満を書き込んでいます。「殴られた」「首を絞められた」「クソ夫」「この世から消えてくれ」etc。 共感のイイネを押しまくる梨央の表情は、まるで般若です。般若というのは怖いイメージですが、顔の上下で心の二面性を表現しているといわれています。不本意ながら鬼になってしまったうしろめたさや恥ずかしさと、人間の悲しさと切なさです。 ♯夫デスブックには「誰か助けて!」という悲痛な書き込みもあり、一読者ながら心配になってしまいます。また梨央自身も、ただイイネを押し、思いを吐露するだけではなく、助けを求める時がやってくるのです。
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そして梨央の決断は
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