「お先真っ暗だ」と落ち込んでいたとき、出会った一文

ボリビアのウユニ塩にて
おかんさんは救いを求め、毎日ネットの世界を彷徨ったといいます。
「当時は人生の選択を間違ったから、この先も真っ暗だと思い込んでました。そんな時に出会ったのが、作家の大木ゆきのさんのブログの一文でした。『今からどんなことでも叶えられるし、今後の選択も間違ってないよ!』とそこには書かれており、まるで呪いが解かれたように感じました。
『ここから私の未来は、私の手で変えられるのか!』って思ったら、パアーッと暗闇が晴れた気がして……そして自分の気持ちをもう一度見つめたら、『またイギリスに行きたい』って思ったんです。それが海外に意識が向いたキッカケです」
おかんさんは12年ほど前、エージェントを通したイギリスへの短期留学を経験していたそう。その経験からくるポジティブな気持ちが蘇りました。のちに、彼女の人生の舵を大きく切る第一歩となりました。
「私、子どもと世界一周がしたい」と気づいたキッカケ

エジプトのピラミッドにて
ところで、「イギリスに行きたい!」という海外への気持ちは、実際の行動では家族みんなでの200日の世界一周旅になっています。かなり大きな違いありますが、いったいおかんさんに何があったのでしょう。
「もう一度イギリスに行きたいと思ってから、まずは英語を勉強し始めました。そこから英語コーチング(※)を受けることになり、『自分がなぜそう思ったのか』を深掘りしました。そうしたら、本心ではイギリスにだけ行きたいのではなく、イギリスを拠点にヨーロッパの各国に旅をしたかったのだと気づきました。
同時並行で、その頃から今までの旅の記録を、インスタで発信するようになったんです。発信する中で、ローンを抱えて子ども3人を連れて世界一周旅行に行っている女性を見つけました。それが後に親しくなる、旅行会社を経営する戸田愛さんでした。
彼女の存在を見て、『私も子どもと世界一周がしたい!』って、ピーンときちゃったんです(笑)。そこから、目標が家族で世界一周旅になり、準備をすすめることになりました」
※コーチング…相談者自身の目標や課題解決をサポートするために実施される、対話型の支援サービス