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「汚い」「染めたら若く見えるのに」と言われることも…34歳で白髪染め&縮毛矯正をやめた女性の“想い”

グレイヘアを始めたい人のロールモデルに

Yukariさん――否定的な意見はありましたか? Yukari:当時通っていた美容師さんは否定的でした。白髪染めをやめると言うと、「ご家族がなんて言うかですね〜」「お子さんが嫌がったら、染めたほうがいいかもね」と。癖毛についても、「お子さんは似なくてよかったね」と言われたことがあります。悪気はなかったのだと思いますが、「どうして、“私らしさ”を否定することを言うんだろう」と悲しい気持ちになりました。 SNSのコメントは大半が肯定的なのですが、男女問わず特に年上の方から「白髪染めをしたほうがいい」というコメントをもらうことが多いです。「汚い」とか、「染めたら若く見えるのに」と書かれたりしますね。でもそれは他人の主観であって、現実の私とは関係のないことだと常に思っています。 Yukariさん――グレイヘアについてSNSで発信するきっかけは、何だったのでしょうか。 Yukari:コロナ禍で会えなかった親友に、2022年に再会したとき、白髪が多いことをカミングアウトしたんです。それまでは常に染めて、絶対にバレないようにしていました。 でも、白髪染めをやめて癖毛も受け入れたことで、自分の中ですごくいい変化があったことを伝えたくなったんです。すると親友は私のチャレンジをすごく褒めてくれて、「きっと興味がある人がたくさんいるから、インスタグラムで発信してみたら」と背中を押してくれました。 今ではグレイヘアについて発信する人が増えてきましたが、当時はまだグレイヘアと癖毛の両方を楽しんでいる人は見たことがありませんでした。そういうロールモデルがいたら、私自身もっと早くグレイヘアに踏み切ることができたんじゃないかと思います。「誰かが私の姿を見て安心してくれるといいな」と思って、発信してみることにしました。 実際にInstagramを始めてみると、驚くほど大きな反響がありました。とくに、“美容師さんに言われて傷ついた一言”という投稿に共感する声が多かったです。こんなにもたくさんの方が、癖毛や白髪のことで悩みながらも我慢していたんだなと。「今すぐに白髪染めをやめる勇気はないけど、背中を押してもらってよかった」という声もいただいて、やってみてよかったなと思いました。
<取材・文/都田ミツコ 撮影/鈴木大喜>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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