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“ストレス知らずの女性”になるには?優秀な女性ほどストレスから抜け出せないワケ

自分が不快に思うことは。きちんと見ておく

自立 シャネルのゆるがぬ自尊心の底には、「これは不快、許せない」という明確なセンスがありました。ここにおいて、「膝は見せるのはエレガントでない」が絶対的な真理かどうかは関係ありません。  今ならSNSで「きれいな膝だってある」みたいな反論で叩かれそうですが、そんな雑音、気にする必要がない。なぜなら、大事なのは、「正しいことを証明する」ことじゃない。自分の世界観を確立することだから。シャネルのそのセンスと信念に共感する人が、シャネルスーツを買えばいいんです。そして実際、高いお金を払ってシャネルのエレガンスを買う人が世界中にいたわけです。  自分の世界観を構築して、自尊心を保つには、「自分が不快に思うこと」がきちんと見えていなければなりません。そして、反論や冷やかしを気にしないこと。世界中を説得する必要なんてないんです。ここに、自分の世界があるのだから。 「いい子ちゃん症候群」を抜け出し、「自分にしかできない仕事」を確立するには、まずは「これは不快」を自覚すること。そこから始めてみてください。

そのストレスは本当に悩まなければならないものなのか?

悩む女性 最後に、「相手が自分の言うことを聞いてくれない」という多くの女性が感じるストレスについてアドバイスを。  あるセミナーで、上司との関係に悩む女性がいました。 「私は経理部に書類を持って行く担当なのですが、十七日に提出しなければいけない書類を、部長は十九日にしか持ってこない。私のことを軽んじています。こんな会社、辞めたいと思っています」  自分の言うことを聞かない=自分のことを軽んじている。この不快感、気持ちは本当によくわかりますが、こういう考え方では、働くことはかなりストレスになってしまいます。この事例、十九日提出で、会社が回っているんですよね。だとしたら十九日締め切りでもよいのに、安全のために十七日という期限があるのでしょう。部長はそのことを知っているから悠長に構えているのでは?   そして、毎月お尻を叩かれているのに、あえて十七日締め切りのルールを見直さないのは、回収係に急かしてもらって、やっと本当の期限ギリギリに出せるからかもしれません。けっして、回収係を軽んじているわけじゃなくて。仕事では、こういうこと、けっこうあります。
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人を思い通りに動かそうとしない、人に思い通りに動かされない
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