
画像:株式会社BS日本 プレスリリースより(PRTIMES)
ちなみに、ここ最近では今年7月に、ロッチの中岡創一が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のロケで第2腰椎を圧迫骨折した。昨年11月にはお笑いコンビ・タイムマシーン3号の山本浩司が『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP SP』(フジテレビ系)のロケで肋骨を骨折したことを発表している。
過去に遡れば多くの芸人が番組の撮影でケガをしているが、今後もこういったケースは増えるだろうと民放関係者は明かす。
「お笑い番組のロケを行う上で、絶対にケガをしないことはありえない。どれだけ入念にシミュレーションしても、芸人は撮影でテンションが上がっており、想定外のアクシデントこそが笑いを生む場面もあるため、無茶をする芸人もいまだにいますからね…。
正直、病院に行くほどではない軽症のケガは、芸人も黙っていて露呈しないケースが数多くある。それくらい撮影の現場では、現在でも多少のケガはつきものになっています。芸人や事務所もある程度は仕方ないと考えているようです」

画像:株式会社CBCテレビ プレスリリースより(PRTIMES)
現に、まなぶ、中岡、山本などケガをした芸人は全員が番組に対するクレームを挙げていない。芸人たちも仕方のないことだと考えているのだろう。ただ、一部の視聴者からはSNSで、ケガをさせるような番組や企画に対して厳しい意見が飛び交っている。テレビ局もクレーム対象となるため、頭の痛い問題だろう。
また、人気芸人の高齢化が進んでいることもあり、今後は体を張ったロケが行いづらくなると民放関係者は話す。
「まず大きな問題の一つが、体を張ったロケをする芸人の高齢化です。現在では30代や40代でも若手とされ、体を張ったロケを行っている状態です。スポーツと同じで、年齢を重ねるほどケガもしやすくなります。
また単純に運動不足の芸人も多く、ケガのリスクが高まっています。もし芸人にケガをさせればSNSで批判を浴びることが多いため、今後は体を張ったロケ企画はかなりやりづらくなっていくでしょう」
かつては、出川哲朗のように体を張ったリアクション芸で人気を獲得した芸人もいたが、そういう時代ではなくなっていくようだ。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆