ある晩、一緒に晩酌をしていたときのこと。ほろ酔い気分の松本さんが佳純さんに向かって「
タトル、お醤油取ってもらっていい?」と名前を間違えて呼んだのです。

写真はイメージです(以下同じ)
「すごく嫌な予感がして『タトルって誰なの?』と松本さんを問い詰めました。最初は言いたがらなかったのですが、
結局“タトル”はタートルからきていて、松本さんが小さいころに飼って溺愛していた亀の名前でした。そして、私の顔がそのタトルにそっくりなんだと告白されたんですよ。
え、じゃあ私をあんなに可愛いって言ってくれたのは女としてではなく亀としてってこと? 付き合いたいと思ったのはタトルと一緒にいたいから? だって私をタトルと間違えるのはそういうことだよね? と、そのときは激しく落ち込みました」
そして佳純さんは泣きながら、松本さんの部屋を飛び出してしまいました。追いかけてくる松本さんを振り切り、佳純さんは親友の恭子さん(仮名)の元に走り、泣きながら話を聞いてもらったそう。
すると恭子さんは、さすが佳純さんの親友だけあって意外な返しをしてきました。
「そしたら『
佳純だって、松本さんが横浜流星似だってデレデレして好きになったんだから別に変わらないじゃん! 亀に似てるっていうのがショックなんだろうけど、溺愛していたペットは大事な家族だし本当に尊い存在なんだから。むしろ松本さんは心の綺麗な人だと思うな。私だったら美人の元カノに似ていると言われるより、可愛がっていたペットに似ているって言われる方がよっぽどいいけど』と恭子に諭されて。たしかにその通りだと妙に納得してしまったんですよね」

そして佳純さんは「あぁ、私は松本さんにもタトルくんにも失礼なことをしてしまった」と心から反省したそう。
「
慌てて松本さんに謝りに家に戻ったら、名前を間違えて呼んでしまったことを逆に謝り倒されました。そして、実はあの時テレビにたまたまミドリガメが写っていて、ついタトルって口から出てしまったと理由を教えてもらえて、ホッとすることができたんです」