NHK『あんぱん』22歳女優が実感する“朝ドラ出演の反響”とは「泣くくらいうれしい」
今、泣くくらいうれしいこと
――現在、NHK連続テレビ小説『あんぱん』も好評ですが、出演作が続く現在の状況は、どう受け止めていますか?
原:うれしいです。小さい頃から仕事の予定はスケジュール帳に赤色で入れているのですが、本当に何もなかった頃からちょっとずつ赤色が増えていって。一昨年、去年よりも、今が一番赤色でぎっしりスケジュールが埋まっていることが、本当に、泣くくらいうれしいです。
――赤色がお好きなんですね。
原:赤が一番好きな色なんです。だから一番好きなお芝居のお仕事は赤色で予定を入れると決めているんです。
――反響が大きい作品に出ると、環境も変化しませんか?
原:もともと家にいることが多いので、特に変化はないですかね。ただ、どこの仕事現場に行っても「『あんぱん』観たよ」と言ってもらえるのですごくうれしいですし、話してくださるみなさんの顔がまるで姪っ子の成長を見ている親戚のようで、母性あふれる表情で接してくださいます。愛されキャラのような役を演じることができて、本当にありがたいなと思っています。
――先ほどのお話で壁にぶつかった際、乗り越えてきたという感覚がないと言われていましたが、それでも時間は過ぎていくなか、どう日々の仕事と向き合っているのですか?
原:前を向くと言いますか、落ち込んでいても仕方がないという感じですかね。今日の芝居が上手くいかなくても明日も現場があるから、引きずってはいられないですし、終わってしまったことを気にしてもどうにもならないから切り替えるしかない、という考え方で頑張っています(笑)。
目標は“脱・出不精”
――22歳になられましたが、20代でやっておきたいことは?
原:体力があるうちにいろいろなところに行ってみたいなと思っています。今年の目標が脱・出無精なんですが、わりと成功していて。人と比べたらまだ出ていないほうだと思いますが、休みの日にちゃんと計画して外に出るようになりました。成長しました(笑)。好きなアニメの展示会や夜景を観に行ったり、あとは工業地帯の夜景をめぐるツアーに、今年中に行きたいと思っています。
――最後になりますが、今回の映画を楽しみに待っている方にメッセージをお願いいたします。
原:ワンダーランドの世界観がかわいくて、とてつもなく素敵なので、劇場で観ていただきたいなと思いますし、りせのキャラクターに共感できる部分は多いのではないかなと思っています。
今を生きるわたしたちに、すごく寄り添ってくれる作品だと思います。アリスの世界を純粋に楽しんでいただきつつ、自分の心にスッと入ってくる言葉や、自分を見つめ直すような気づきをたくさんもらえる作品になっていると思うので、ぜひ観ていただきたいです!
<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>
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