RIP SLYME「非公式動画」がバズり続けて1300万PV超…11年ぶりの「新作公開」に本家公式も“まさかの反応”
今や当たり前の存在となったYouTuber。自分の主張を訴えたり、TV番組のように面白い企画にチャレンジしたり、ゲーム実況をしたり……。YouTubeには毎日のようにたくさんのYouTuberの動画が投稿されています。しかし、YouTubeが現在のように有名人も参画するスタイルになる前は、一般人が普段の何気ない日常や余興などを投稿するホームビデオのような動画も少なくありませんでした。
そうした中、2025年9月現在において1382万回再生を記録している一般人の動画があることをご存じでしょうか。その動画が投稿されたのは2014年。制服を着た男子高校生4人組が学校の校舎を使ってRIP SLYMEの曲『熱帯夜』のPVをパロディしている動画です。動画のタイトルは「RIPSLYME 熱帯夜 高校生」。
動画内で4人はそれぞれ本物の音源をバックに口パクしながら、RIP SLYMEのメンバーになりきって一人ひとりが歌唱パートを担当。校舎の廊下をうねうねと練り歩いたり、カメラに向かってラッパーのようにアピールしたりする姿が見られます。
男子高校生が友達とふざけているだけの動画ではあるものの、彼ら4人の個性や子どもらしい悪ふざけの雰囲気がありながらも、大人に片足を突っ込んだ年齢特有の気だるさ、放課後の校舎、そして粗削りな画質や直録の音源、2007年リリースの『熱帯夜』という曲のセレクトなどが、同時期に青春を送ったアラサー以上の世代に刺さっている様子。
コメント欄にも「国民の“友達のお兄ちゃん”」、「高1のときに見ていた高3の格好いい先輩たちって感じ」、「髪型や制服の着こなしが平成感があってたまらない」、「俺はこいつらからしか青春を摂取できない」といったコメントが続出していました。
彼ら4人の存在を無視して放課後を過ごす他の生徒や、校舎の廊下を後ずさりしながら撮影し、彼らと同じスピードでカメラワークをこなす“5人目のメンバー”の存在など、細部にまで着眼して動画を評価する視聴者も。
この4人や投稿主の詳しい素性はまったくわからないという一般人としての匿名性、さらにはマネタイズなどを求めず単純に仲のいい友達とふざけて撮影したというノスタルジックさに胸を打たれる人も少なくない様子でした。
その動画の持つ魅力に惹かれたユーザーたちの間でYouTube上では伝説となった彼ら。そんな中、2025年8月に突如「RIPSLYME 熱帯夜 社会人」というタイトルで11年ぶりに動画を投稿したのです。そこには、新しく建て替えられた校舎でスーツ姿に身を包み、同じく『熱帯夜』のPVのパロディをするアラサー世代になった4人の姿がありました。
「高校生に戻りたいと思ってたけど、大人になるのも悪くないって教えてもらった」、「制服からスーツに、古い校舎から新しい校舎に、上履きから来客用スリッパに、粗削りな画質から高画質へ。いろいろ変わったけど4人組の関係性だけは変わらないのが大人の青春って感じでエモすぎる」、「世界一熱い一般人のカムバック」、「国民的グループの再結成くらいネットが盛り上がっている」
といった興奮のコメントが殺到。平成文化や自身の青春時代に思いを重ねる30代・40代の視聴者で溢れています。
また中には「自分たちの都合ではなく、本家の復活を祝うタイミングでカムバすることに一番『社会人』を感じる」といったコメントもありました。
「熱帯夜 高校生」――伝説となった素人動画
「熱帯夜 社会人」――11年ぶりの“奇跡のカムバック”
1
2



