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織田裕二が“老害”にならなかった理由──世界陸上で魅せた「理想的な立ち振る舞い」とは?

“父と娘と息子”のような関係性に視聴者も共感

これは一見すると当然のことに見えますが、編集できない生放送の中で不用意な発言や失言がないこと、さらに今田さんとKさんのファンが「違和感を覚える言動」がないことは、制作側にとって非常に重要な点です。
また、初めてのメインキャスターとして緊張しながらも一生懸命にコメントをする今田さんや、選手と同じように悔しがったり熱くなったりするKさんに対し、織田さんはまるで父親のように優しく温かい視線を送っていたことも印象的。日によっては3人が同じ色の服を着用しリンクコーデを見せる場面もあり、「娘と息子と父親みたい!」という感想も見かけられました。 織田さんの先輩風を吹かせず、偉そうにしない態度。今田さん、Kさんのことを「世界陸上を応援する」という同じ目的を持った仲間として対等に扱う雰囲気。これらによって開催期間中、日を追うごとに今田さんもKさんもリラックスし、織田さんと自然なコミュニケーションが取れているように見えました。

織田裕二、ついに本当の“ラストラン”

この3人の組み合わせはネットでも高評価を得ており、「イケオジ、美女、イケメンで見やすい」、「とにかく陸上に熱いレジェンド・織田裕二さん、視聴者と同じ目線の今田美桜さん、陸上経験者で選手目線と知識で応援するKさん。このバランスがいい!」といった意見が多く挙がりました。
0922_世界陸上①

画像:イーデザイン損害保険株式会社 プレスリリースより(PRTIMES)

20日の「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)で、「これで本当に卒業します」と宣言した織田さん。今回の世界陸上では織田さんが今田さんとKさんと絡むことによって素晴らしい融合を見せつつ、特にKさんが織田さんの後任候補として可能性を試される構成になっていたようにも感じられました。 日本選手の出場前には、織田さんと今田さん、Kさんが一緒に祈るようにスタジアムを見守ったり、記録や快挙に歓喜する場面が多く見られ、心が温まり、癒されたという視聴者も多かった様子です。 陸上愛と選手への熱い応援姿勢で、長年多くの人を魅了してきた織田さん。もはや「世界陸上を応援する織田裕二」という存在自体がコンテンツとして成立しているという、稀有な存在であることが改めて感じられました。 映画やドラマのブームはもちろんのこと、世界陸上でも名言を連発し、長年芸能界で活躍する織田裕二さんの魅力が存分に発揮された「東京2025 世界陸上」となりました。 <文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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