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「観てよかった!」年100本以上観る筆者が選ぶ、夏ドラマ3選。“ラウール”のホストも良かったけど、1番は…

僕達はまだその星の校則を知らない

そしてこの夏、最後まで観て最も良かった作品は『僕達はまだその星の校則を知らない』(通称・ぼくほし/フジテレビ系・カンテレ制作)。
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画像:「僕達はまだその星の校則を知らない」番組HPより

独特な感性ゆえに学校が苦手なスクールロイヤーの主人公・健治(磯村勇斗)が、教師の珠々(堀田真由)とともに不器用ながら生徒たちの問題と向き合っていく物語です。

学園ドラマの枠を超えた見応えのある社会派ドラマ

学校を舞台にしていますが、生徒や先生が抱えている問題は社会全体に通じています。この作品は主人公が法律的な観点で必殺仕事人的に解決していくような物語ではありません。どんなにその問題と向き合ってもがき苦しんだとしても、完璧な答えは用意されているわけではないし、問題が消えてなくなることはありません。 ある意味では“厳しい現実”をリアルに描いている作品です。一方で、誰かに心を寄せてもらうことで、前に進むことができる“温かさ”も内包しています。
何より全話を通して、主人公が徐々に成長していく姿に感動します。苦手な学校や部活動、集団行動、人と上手く関わっていくことに向き合っていく。自分の個性を守りながらも、他者と繋がっていく喜びに気づけたこと。そして恋をしたこと。そのすべてを力にして、問題を抱えた人たちに寄り添おうとする健治の姿には胸が熱くなりました。 難しい役どころを好感度高く演じている磯村勇斗は流石です!生徒たちも注目の若手俳優が演じており、それぞれが表現する苦悩や葛藤にも何度心を打たれたかわかりません。現実の厳しさと人の温かさを丁寧に描いた本作は、この夏最も見応えのあるヒューマンドラマだったと思います。 ========== この夏は本当にドラマが豊作で、『しあわせな結婚』や『スティンガース』『明日はもっと、いい日になる』など今回ご紹介できなかった作品や、深夜帯・配信にも良作が乱立した印象です。 すでに秋クールのドラマも続々と情報解禁が進んでおり、期待が膨らんでいるのは筆者だけではないはず!その前にお気に入りの夏ドラマをもう一周したいと思います。 <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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