「ネクストブレイク確実?」 夏ドラマを彩った“次世代女優”3選──最も“フレッシュ”だったのは、主人公らしくないヒロイン
多くの注目作が放送された2025年夏クールドラマ。今クールも全ドラマをチェックしたアラフォー筆者が、これからの活躍がより楽しみになった“フレッシュ”な女優さん3人をご紹介します。
※一部作品の、ネタバレを含みます。
まず紹介したいのは『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ系)に出演していた尾碕真花。児童相談所を舞台とした本作で、二人の息子をネグレクトするシングルマザー・安西夢乃を演じました。
本作は児童相談所に関わる人々を多面的に描いていることが特長。なかでも尾碕が演じた夢乃については、全話を通じて彼女とふたりの子どもの行く末が丁寧に描かれました。
ネグレクトをした夢乃を一方的に断罪するのではなく、その背景や経緯、彼女自身の更生、そして親子の再生まで。展開もさることながら、尾碕による夢乃の心情描写は秀逸でした。主人公の翼(福原遥)や蔵田(林遣都)に思いっきり反発した彼女の登場シーンは、一気に惹き込まれました。
尾碕真花『明日はもっと、いい日になる』
若き母親の持つ幼さと葛藤、成長を丁寧に
自身もネグレクトを受けて孤独な境遇で育ち、心許せる相手に出逢い子どもを生むもシングルマザーになり、犯罪に巻き込まれるなどに追い込まれ、結果的には我が子をネグレクト。夢乃が抱える淋しさや哀しみ、葛藤、それでも子どもを大事に想う気持ちがどのシーンからも伝わってきました。 一方、深夜ドラマ『シンデレラ クロゼット』(TBS系)では、上京したばかりの純朴な女子大生・春香を演じています。夢乃とは全く違うあどけない魅力に釘付けになりました。朝ドラ『虎に翼』で、主人公の義理の娘・星のどかを演じたことでも注目を集めた尾碕。これからの彼女のさらなる活躍が楽しみです。



