「名作の予感!?」朝ドラ『ばけばけ』が高評価を集める3つの理由。“今後ブレイク必至”のヒロインが凄い
理由2:ヒロイン髙石あかりの確固たる存在感
理由3:日常の描き方が愛おしい脚本家・ふじきみつ彦氏
そして『ばけばけ』が良作の予感がする一番の理由は、脚本を務めるのが『バイプレイヤーズ』や『一橋桐子の犯罪日記』などを代表作に持つふじきみつ彦氏であるということです。何気ない日常や、人の営みにこそリアルなドラマがあることを、数々の作品で物語ってきた脚本家。 例えば『有村架純の撮休』(各話異なる脚本・監督が女優有村架純の撮休を妄想して描いた作品)の、ふじきみつ彦氏が務めた第5話はとても印象的でした。「瓶の“ふた”が開かない」ただそれだけなのです。瓶の“ふた”が開かずに苦戦したことは誰の日常にもある一コマですが、そこを切り取ろうとする脚本家はそう多くないのではないでしょうか。しかも面白い! 本作でも、第1週は“しじみの味噌汁”を軸に松野家の日常が描かれました。そんな普通の人が生きる日々を丁寧に切り取っているからこそ、手に汗握る展開は少なくとも、ちょっと笑えて心が温かくなる朝ドラが楽しめそうです。 ========== 『ばけばけ』は始まってまだ2週目ですが、すでに名作の予感がする設定にキャラクター(演者)、展開が繰り広げられています。ハンバートハンバートが歌う主題歌『笑ったり転んだり』も物語にマッチしていて、毎朝の癒しになっている人も多いはず。いい半年になりそうな予感が、確信に変わりつつあります。 <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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