アパレルの“感じの悪い接客”はブランディング? それとも逆カスハラ? ブランド炎上で見えた「90年代の負の遺産」
意識を変えてきたブランドと、そうでないブランド
その一方で、「うちのブランドは顧客に媚びない。ここの服を着るならば、もっと外見やおしゃれのスキルを上げてから敷居をまたぐべき」と言わんばかりに、強気な姿勢を見せるブランドも存在しているのも、また事実。
顧客に寄り添うだけが正義・正解ではありませんが、あまり過度な強気接客は社会的ニーズにマッチせず、今回のような「逆カスハラ」と言われる問題につながってしまうのではないかと懸念しています。少なくとも、接客態度が悪いことと、ブランドとしての権威を表現することは、決してイコールにはなり得ません。
顧客のクレームをカスハラであると捉える前に、ブランド側がルッキズムに該当する接客をしていないか、最低限の接客マナーを逸していないかなどにおいての事実確認は、とくにアパレル企業は入念に行った上での対策が必要となりそうですね。
【他の記事を読む】⇒シリーズ「失敗しない日常オシャレ」の一覧はこちらへどうぞ
<文&イラスト/角佑宇子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
【ファッションのお悩み募集!】
ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子さんが、あなたのファッションの悩みにお答えします。相談したい方は、こちらの「お問い合わせフォーム」まで、お名前はハンドルネームまたは匿名希望、題名の冒頭に【ファッション相談】を入れ、お送りください。コーディネートのこと、体型カバーのことなど、ファッションに関することであれば何でもOKです。
※相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。
ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子さんが、あなたのファッションの悩みにお答えします。相談したい方は、こちらの「お問い合わせフォーム」まで、お名前はハンドルネームまたは匿名希望、題名の冒頭に【ファッション相談】を入れ、お送りください。コーディネートのこと、体型カバーのことなど、ファッションに関することであれば何でもOKです。
※相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。
この連載の前回記事


