『国宝』『あんぱん』…話題作に次々出演。36歳女優が明かす“役者として大切にしている3つのこと“とは
作品のメッセージは「あまり押し付けたくない」
――仕事が大変充実されていると思いますが、この先、40代を迎えるにあたり、どのような人でありたいですか?
瀧内:まずは自身の在り方として、他者への眼差しは優しく、自分の感性を大切にしていきたいです。役者としての考え方は、たとえばある作品をやり、それがみなさんが変わるきっかけになればとか、社会問題について考えるきっかけになればとか、そういうメッセージがある場合がありますよね。でもわたしとしては、あまりそこは押しつけたくないかなと思っています。
そこに使命感を持つことにちょっと違和感を覚えるというか、そういう意味において、自分がやりたいと思える役や作品に素直に出会えたらいいなと、それこそ演技が本分ですので、少しでもいいお芝居ができたらいいなとか、そういう思いはあります。
あとは自分ひとりで生きてきたわけではないということ。自分に必死になりすぎて、周りへの感謝を見落としていたこともありました。でもそこは忘れちゃいけないと思うんです。好きで始めたお芝居なので、感謝して生きていければいいなと思います。
<取材・文/トキタタカシ>


