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解散から4年経った“旧ジャニアイドル”が今、再評価されるワケ。SMAP・TOKIOは不祥事が相次ぐ中で

“全員が主役”という奇跡のグループ

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画像:SWITCH Vol.39 No.10(スイッチパブリッシング)

またメンバーのほとんどが人気女優と結婚し、さらに人気が衰えなかったことも珍しい現象です。坂本さんは朝海ひかるさん、長野さんは白石美帆さん、井ノ原さんは瀬戸朝香さん、森田さんは宮沢りえさん、岡田さんは宮崎あおいさんと、既婚者5人全員の奥様が女優という事実には驚かされます。メンバー唯一の独身者である三宅健さんも、女優との結婚が注目を集めています。 メンバーそれぞれが個々の分野で活躍してきた業績も注目に値します。本格的に俳優業に進出した岡田准一さんの活躍は特に目覚ましいものがあります。旧ジャニーズとしては初となる2015年での日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞は記憶に新しいでしょう。 一方でV6メンバーの俳優業は岡田さんが注目されがちですが、森田さんは舞台演劇界で大活躍、坂本さんと長野さんはミュージカル俳優として地位を確立と、他のメンバーもそれぞれのフィールドで活動しています。 長野さんは『ウルトラマンティガ』にて旧ジャニーズとして初めての特撮変身ヒーローで主演。さらに井ノ原さんは朝の帯番組『あさイチ』(NHK)にて司会を務め、情報番組にNHK職員以外で初めてメインMCに抜擢。さらに事務所の代表取締役もこなすなど多方面で活躍。 三宅健さんも2014年から2023年まで『NHKみんなの手話』(NHK)でナビゲーターを務め、手話や視覚障害者への理解を世間に広める上で大きく貢献してきました。メンバー全員の功績を列挙してみても、その活躍ぶりには目を見張るものがあるでしょう。

『学校へ行こう!』が残した影響と平成レトロブーム

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画像:プロジェクトV6完全攻略ファンブック(ワニブックス)

令和になって再び盛り上がりを見せる平成レトロブームの中、1997年から2005年まで放送されたバラエティ番組『学校へ行こう!』(TBS)はまさに平成レトロを象徴するコンテンツであり続けています。 今夏にYouTubeで公開され大ヒットしたORANGE RANGEの楽曲『イケナイ太陽(令和ver. Music Video)』では『学校へ行こう!』のパロディシーンがふんだんに盛り込まれ、アラサー以上の世代から大反響を呼びました。 V6のメンバーが全国の学校を訪問して学生たちを応援する企画では、悩みをじっくり聞いたり、個性を輝かせるために絶妙な距離感でいじったり。現在10代に人気のバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ)や『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS)などの学生応援企画において、これらのスタイルの系譜を引き継いでいます。 「子どもやその親、学校を尊重しながら素人の10代をどうテレビで面白く見せるか」という課題をコンプライアンスを遵守しながらもクリアしていた当時のV6は、令和になってもお手本として語り継がれています。 平成を駆け抜け、令和でもなお影響力が持続しているV6。解散や事務所退所後も芸能界各分野で活躍し、40代、50代になってもファンを楽しませてくれる6人。これからも目が離せません。 <文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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